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【軍事ワールド】2020年 世界の軍事情勢は(下)

航空自衛隊のステルス戦闘機F-35A(2019年10月、岡田敏彦撮影)
航空自衛隊のステルス戦闘機F-35A(2019年10月、岡田敏彦撮影)
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 いよいよ令和2(2020)年を迎えた日本。五輪イヤーでもあり、主だった国は軍事的な動きを手控えるとの観測もある。だが年明け早々の2日には米国防総省がイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を攻撃し殺害したと発表するなど、紛争の火種は世界各地にくすぶっている。日本の安全に関わる世界の軍事情勢はどう変転するのか。(上)に続く今回は、空に焦点をあてる。(岡田敏彦)

新戦闘機

 新年早々、航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に改組する政府案が明らかになった。米国の「宇宙軍」創設に呼応するもので、空自の活動領域と責任はますます広がることとなった。その「未来の空」を守る機材、ちまたで「F-3」とも称される次期国産戦闘機の開発が2020年に本格化する。政府が昨年12月20日に閣議決定した今年度当初予算案で、初期設計費用など関連予算に約280億円が認められた。計画名称も次世代戦闘機「NGF」(ニュー・ジェネレーション・ファイター)へと変更になり、完成予想図も発表された。

 NGFはレーダーに探知され難いステルス機能を持たせることは決定している。すでに2010年代からステルス形状を研究開発するための先進技術実証機X-2で多くのデータを集めているほか、ミサイルなどを収容する胴体内部の兵装庫(ウエポンベイ)の作動実験なども防衛装備庁により研究が行われてきた。ただ、日本一国での新戦闘機開発は技術的にもコスト的にも割があわない。

次世代戦闘機NGFのイメージ図(防衛省令和2年度予算概要より)
次世代戦闘機NGFのイメージ図(防衛省令和2年度予算概要より)
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 第二次大戦時のように産業国がそれぞれ自国で戦闘機を独自に開発・生産するような時代はとうに終わり、米・仏・露といった国を除けば国際共同開発が主流となっている。英国ではイタリア企業と共同で次世代ステルス戦闘機「テンペスト」開発計画を進めており、ロイターによると英国の軍装備関係者が度々訪日するなど、日本との共同開発について秋波を送っているという。

(次ページ)日本を守りきる…無人機の「元年」、そして

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