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「世界のタンゲ」代表作 香川県庁舎東館ガイドツアー再開へ

耐震改修工事で取り外されたバルコニーの手すり
耐震改修工事で取り外されたバルコニーの手すり
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 建築家の丹下健三(1913~2005年)が設計し、戦後の日本を代表するモダニズム建築として知られる香川県庁舎東館(高松市)で昨年12月、2年余りに及んだ耐震改修工事が終わった。東館は丹下さんの初期の代表作で、県は今年度中にも、工事に伴い休止していた東館のガイドツアーを再開する方針という。

猪熊弦一郎の壁画も

 昭和33年に完成した香川県庁舎東館。柱とはりといった日本の木造建築を意識したコンクリート打ち放しの建物が特徴的だ。階段やエレベーター、トイレなどの設備を建物の中央に集めた「センターコア」と呼ばれる構造を採用。後の自治体庁舎建築にも大きな影響を与えたとされる。戦後日本を代表するモダニズム建築として、国内外から高い評価を受けており、建築やアート関連の雑誌などにもたびたび取り上げられた。

 ガラス張りの開放的な1階ロビーを彩るのは、県出身の洋画家、猪熊弦一郎(1902~93年)の壁画。知事室の執務机や2階にある県民ホールの家具のデザインは、世界的にも知られるインテリアデザイナーの剣持勇(1912~71年)が手がけた。

地下に免震装置

 だが、東館は現行の耐震基準を満たしておらず、防災拠点施設として、発生が予想される南海トラフ巨大地震への対策が求められた。文化的な価値を保存しつつ、安全性を向上させる耐震化の具体的な方法について検討が重ねられた。

 その結果、基礎の下に免震装置を設ける「免震レトロフィット工法」を採用することに決定。県財産経営課は「建物の外観を損なわず、庁舎を使用しながら工事を進められるメリットがあった」と説明する。

 工事は平成29年に開始。地下を約7・2メートル掘り下げ、揺れを逃がしたり、建物を揺れにくくしたりする機能を持つ5種類計68基の免震装置を設置した。本館との連絡通路の改修や、劣化が目立ったバルコニーの手すりの取り換えも実施。実施設計と工事をあわせた事業費は約42億円となった。

 浜田恵造知事は12月下旬の記者会見で「2年余りにわたる耐震改修工事が無事、竣工(しゅんこう)を迎えることができた」と関係者や県民への感謝の言葉を口にした。

ガイドツアーは年度内に

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