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被爆75年 広島・平和記念資料館が伝えるリアル

平成31年4月にリニューアルした平和記念資料館=広島市中区
平成31年4月にリニューアルした平和記念資料館=広島市中区

 平成31(2019)年4月にリニューアルオープンした「平和記念資料館」(広島市中区)に、大勢が詰めかけている。「被爆の実相」をよりリアルに伝えるために、原爆で死亡した人たちの遺品などを中心にした530点以上の展示品に外国人観光客らも食い入るように見つめていた。滝川卓男館長は「このままいけば、歴代最多の年間入館者数に達しそう」と話す。

実物主義貫く

 館内に入ると、原爆投下後の広島の街並みがパノラマサイズで展示されている。その場所の中央では、原爆投下前と投下直後の変化が動画で紹介されていた。本館に入ると、軍服や弁当箱など原爆の犠牲者たちの遺品を陳列。犠牲者たちが原爆投下時に何をしていたかなど亡くなったときの様子が克明につづられた説明板も置かれていた。

 滝川館長はリニューアルした際のテーマについて「実物主義を貫いた」と力説する。

 「原爆の犠牲になった人に焦点を当てた。犠牲者や遺族たちにとっては、一人一人の苦しみや悲しみが違う。それぞれの生き方がわかるようにした」

 令和2年で被爆から75年。被爆者たちの高齢化が進み、被爆の実相を次世代につなげることは同館にとっても喫緊の課題だ。「遺品は何年たっても実物のままです。温度管理などを徹底して行い、被爆当時のままの状態で保存しています」と滝川館長。

 原爆投下前後の街並みの変化を紹介する動画でも、昭和20年7月25日と同年8月11日の広島市街地の空撮写真を使用。どちらも米軍からの提供を受けたもので、ここにも実物に対するこだわりが感じられる。

外国人入館者が35%増

 こうしたリニューアル効果は、入館者数にも表れている。

 平成31年4月から令和元(2019)年11月までの累計入館者数は151万7102人。このままのペースでいけば、年間入館者数は190万人前後に達する見込みで、これまでの年間最多入館者数173万9986人(平成28年度)を大幅に更新することは確実だ。なかでも外国人入館者が対前年同期比で35%以上も伸び、全体の4万5千人余りを占めている。

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