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東京パラは「激しいプレー楽しめる機会」ロンドンパラ車いすバスケ代表・増渕倫巳さん

 県のチームに参加し、パラリンピック出場を目指したが、日本代表への道は険しかった。通常のバスケとは感覚がまったく異なる車いすバスケ。シュートはゴールに届かず、自分より障害が重い選手にスピードが追いつかないなど、苦難の連続だった。

 「ボールと車いすを同時に扱うのが難しく、思うようにプレーできない日々が続きました。悔しくて、全体練習が終わった後に1人で坂道を走ったり、ドリブル練習をしたり。他の選手に1対1での対戦を申し込むなど、自主練習を繰り返しました。そうすると、徐々に自分のプレーが、頭で思い描いているものに近づいていくのが実感できました。その楽しさがあったからこそ、苦しい状況でも競技を続けることができたのかもしれません」

 「2008年北京大会の1年ほど前から代表合宿にも呼ばれるようになりましたが、最終選考で代表から漏れました。そこからは練習量を増やしたほか、高さやパワーのある海外の選手と戦えるようになるために県外の強豪チームに移籍して、足りないと感じた経験を積んでいきました」

人間の可能性感じて

 努力が実り、日本代表として12年ロンドン大会に出場。強豪・イタリア相手にチーム最多の14得点を挙げて日本を勝利に導くなど活躍した。また、それまで触れたことのなかった多くのパラスポーツや選手にロンドンで出会い、人間が持つ大きな可能性を感じた。

 「決勝ラウンドへ行きたかったので、(ロンドンでの)9位という結果は悔しかったです。でも、それまで練習してきたことを出すことに集中できた。やれることはやったと思っています。何よりも、パラリンピックを目指して自分に課したことを最後までやり切れたということが、今後の人生を生きていく上で大きな自信につながりました」

 「ロンドンでは、両腕のない選手が器用に足を使って食事をしていたり、重い障害がある選手が、それを感じさせないような動きをしたりする光景を目の当たりにしました。そんな様子を見て、障害があったとしても、人間にはすごく大きな可能性があるのだと知ることができました」

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