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【深層リポート】成田空港、羽田に負けるな 時間延長、災害時の孤立対策

台風15号の上陸から一夜明け、混雑する航空会社のチェックインカウンター=9月10日、成田空港(城之内和義撮影)
台風15号の上陸から一夜明け、混雑する航空会社のチェックインカウンター=9月10日、成田空港(城之内和義撮影)

 来年に迫った東京五輪・パラリンピックに向けて、成田空港では増加する訪日外国人客の受け入れ体制を強化している。機能強化計画の一環として10月末から滑走路の運用時間を延長。最新の保安検査設備の導入なども進め、万全を期す構えだ。一方で、9月の台風15号では多数の滞留者で混乱が生じるなど、災害時の課題も浮き彫りになった。来春には羽田空港の国際線増枠も控え、成田空港の地位低下を懸念する声が上がる中、「日本の表玄関」は正念場を迎える。

夜間運用を延長

 「来年は成田空港にとって非常に重要な年になる。空港のさらなる機能強化の推進に最大限の努力をして参りたい」。成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は今月19日の定例会見で、来年に向けた抱負をそう述べた。

 成田空港の機能強化は、東京五輪・パラリンピックを契機に政府が来年までに訪日客数を4000万人に増やす計画に対応するため進めている。

 その第一歩として10月27日の冬季ダイヤから、2本ある滑走路のうちA滑走路を対象に、これまで午後11時までとしていた夜間運用を1時間延長し、翌午前0時までとした。内陸に位置する同空港は、開港時の反対闘争の影響もあり、周辺住民の騒音対策として運用時間は午前6時~午後11時が維持されてきたが、今回の機能強化で初めて延長された。

 さらにNAAは11月7日、B滑走路の延伸(2500メートルから3500メートル)や第3滑走路(3500メートル)の新設に向けた許可申請を国土交通省に提出した。

 申請に伴う事業費は約5000億円で、令和11年3月末の完成を予定している。この申請により敷地面積は現在の1198ヘクタールから2297ヘクタールに拡大する。NAAによると、今月13日時点で拡張予定地1099ヘクタールのうち97%に当たる1067ヘクタールの取得見通しが立ったという。

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