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【軍事ワールド】2020年、世界の軍事情勢は(上)

英航空母艦「クイーン・エリザベス」から発艦する英軍のステルス戦闘機F-35B(米海軍提供)
英航空母艦「クイーン・エリザベス」から発艦する英軍のステルス戦闘機F-35B(米海軍提供)
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 2019年は大規模な戦争は幸いにも無かったものの、地域的な衝突が目立った1年となった。香港のデモや米中貿易戦争をはじめ北朝鮮のミサイル開発問題、さらにアフガニスタンやウクライナでの実弾飛び交う紛争など、危うい火種を抱えたまま2020年を迎えるが、日本を含む世界の軍事的な動向は2020年にどう変化するのか。(岡田敏彦)

空母、再び

 日本でのトピックは、海空防衛力の充実がいよいよ軌道にのることだ。海上自衛隊の護衛艦「いずも」の事実上の空母化の実施について、2020年度予算案で31億円の改修費が計上された。

 海上自衛隊では「いずも」について「みょうこう」などのイージス艦も正式には「護衛艦」と区分しているが、諸外国の分類に照らせば現状では「いずも」はヘリコプター空母だ。その主任務は対潜水艦、つまり敵対勢力の潜水艦の探知や迎撃が任務で、広範囲の探索を可能とする対潜ヘリコプターを多数運用するための艦だった。今回の改修では、ヘリ(回転翼機と称される)に加え、固定翼機、いわゆる飛行機の発着艦を可能とする。

 搭載・運用を予定しているのは、短距離離陸と垂直着陸のできる性能を持つ米国製の最新鋭ステルス機F-35B。比較的狭い甲板でも発着艦でき、本家の米国では海兵隊が既に運用している。ただ、発着艦の際にジェット噴射ノズルを下方に向けるため、甲板に耐熱素材を設置することが必要となる。今回の予算化は耐熱化工事に加え、航空機運用のための諸装備の設置などを行うものとされる。

ステルス艦上機

 F-35Bの導入も予算化された。まず6機の取得分として793億円が盛り込まれた。特に離島防衛に関しては、海上を移動する滑走路である「いずも」を自前で持つ戦闘機隊の価値は大きい。

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