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【一聞百見】黄金世代を生んだ“勝利への改革” 日本女子プロゴルフ協会会長、小林浩美さん

生き残るために、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の強化に着手した小林浩美会長 =東京都中央区(鴨川一也撮影)
生き残るために、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の強化に着手した小林浩美会長 =東京都中央区(鴨川一也撮影)
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■改革への反発 何度も頭を下げ

 3日間競技から4日間競技へ。たった1日の変更だが、言葉でいうほど簡単なことではなかった。「1日長くなれば、それだけ経費もかかるし賞金額も増える。“世界で勝てる選手を育てたい”という私たち協会の思いにスポンサーさんが賛同し、ご支援していただいたおかげです」。プロスポーツの絶対条件は強いこと。その信念のもと小林は「ツアー強化」を実現させるため、何度でも頭を下げた。当初、ツアー関係者からは反発もあった。〈4日間にしたら勝つのは、体力のある外国人の選手ばかりになってしまう〉と。だが小林は「一時は沈むかもしれないけど、必ずジャンプするから」と応じてきた。

 同時に小林は協会の「組織力強化」にも乗り出した。法人改革で平成25年、社団法人から一般社団法人へ移行したからだ。税率も約20%から40%へ跳ね上がった。このままの運営では「破綻」は見えていた。生き残るためには組織として財務改善は必須だ。そこで25年、協会初となる中期経営計画をたてた。

〇第1期2016ビジョン「協会のブランドの確立」

〇第2期2019ビジョン「変革。そして成果へ」

 結果、選手の技術は向上し、ゴルフ場には毎週多くのギャラリーが詰めかけた。大きな成果だ。

 鈴木愛や渋野ら20代の選手がツアー優勝者の7割をしめる中、会長にこんな質問をしてみた。

 --選手たちにテレビ映りがよくなるよう“お化粧をしなさい”と会長が指示した-と聞いたんですが?

 すると小林は大笑いしながら大きく手を振った。「そんなこと私はいいませんよぉ。今の選手たちは黙っていてもお化粧はします。マニキュアもきれいに塗ってますし、とにかくおしゃれ。オフィシャルパートナーの『資生堂』さんが化粧の仕方や日焼けを防ぐ方法とかを新人研修のときに指導されています」

 プロテストに合格した新人選手は全員「新人研修」を受ける。日本女子プロ選手権での“裏方体験”は有名だが、パーティーマナーや礼儀、言葉づかいなども専門家の指導を受けている。「餅は餅屋にまかせなきゃ。だから私たちの仕事は強い選手を育てることです」。会長の笑い声がまた弾けた。

(次ページ)「みんなプロ。試合が好きで生きがい。シニアでも勝ちたい。だからこそ…」

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