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「しぶこ」飛躍に隠された西日本豪雨への思い

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母校で講演を行った渋野日向子=12月、岡山市立平島小学校
母校で講演を行った渋野日向子=12月、岡山市立平島小学校
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 「被災者のためにも頑張りたい」。地元・岡山に凱旋(がいせん)した女子ゴルフの渋野日向子は12月、力強く語った。「AIG全英女子オープン」(今年8月)で日本勢として42年ぶりの海外メジャー制覇を果たし、一躍スターダムに躍り出た渋野だが、プロテストに合格したのは昨年7月。未曽有の大雨が岡山など西日本を襲った「西日本豪雨」の直後だった。

自宅前「海のよう」

 12月6日、岡山市に帰郷した渋野がたびたび口にしたのは、昨年の西日本豪雨からの復興だった。

 「これからも被災された方を勇気づけるために、もっともっと頑張らなきゃと思う。皆さんがいてくれるから頑張れる」

 渋野がプロテストに合格したのは昨年7月。西日本豪雨の直後で、地元の岡山市・平島地区も水害に見舞われたばかりだった。

 「海のようだった」という、自宅玄関前の光景に「こんなときに、自分は試合に出るべきなのか」とためらった。

 しかし、被災者から「ゴルフで元気づけてくれ」と声をかけられ、「自分にできるのは、ゴルフを頑張り、勇気づけること」と決意が固まったという。

 母校の岡山市立平島小学校で講演した際にも、児童らに対し「災害と同じ月に取れた(プロテストに合格した)ことは、自分にはものすごく大きかった」と強調している。

 逆境をはねのけ、飛躍の1年を送った渋野。今年のベストパットを問われると、7月7日、戸塚カントリー倶楽部(横浜市)で行われた資生堂アネッサ・レディースの最終日、15番ホールを挙げた。実に15メートルのバーディーパットを沈めたもので、首位を走っていたイ・ボミ(韓国)はダブルボギーをたたき、逆転優勝の節目の場面となった。

 「ゴルフって、1ホールで何が起こるか分からないなと実感した一打だった」。日頃から「ゴルフはパットイズマネー。パットが一番大事」と感じながら、本番さながらのプレッシャーをかけながらパット練習に臨んだことが奏功したという。

 ねらう次の大舞台は東京五輪。全英優勝で強烈に意識が芽生えたという。

 「日本でやるので、金メダルへのアドバンテージがあるかもしれない」

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