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猟友会にレディース 彼女らが引き金を弾く理由

「狩りガールフェスタ」に参加した龍谷大3年の海津荘乃子さん=10月27日、和歌山市
「狩りガールフェスタ」に参加した龍谷大3年の海津荘乃子さん=10月27日、和歌山市
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 狩猟シーズンに野生鳥獣の駆除などをする猟友会。和歌山には全国的にも珍しい女性部がある。顔ぶれは美容師や大学講師、カフェの経営者など多士済々。こうした「狩りガール」が脚光を浴びる背景には、野生鳥獣の肉を使用したジビエ料理ブームなどがある。(西家尚彦)

ハートを打ち抜かれた

 パァーン、パァーン。10月下旬、和歌山市北部を流れる紀の川河川敷に乾いた銃声が響いた。散弾銃を構えた女性の視界をカワウが横切ったのだ。

 女性は同市加太の美容室経営、溝部名緒子さん。川のアユを食い荒らす鵜(う)の駆除が目的で早朝から猟区でハンティングをしていた。

 夫の転勤で同県有田市に住んでいた約10年前、地元の猟友会会員に誘われ、キジ猟を見学したのが狩猟に興味を持つきっかけだった。その後、イノシシやシカの猟にも同行。仕留めた獲物をその場で手際よく解体する会員の姿に、「格好よくてハートを打ち抜かれた」。

 6年前に故郷の加太に戻った際、散弾銃の所持・使用が認められる第1種銃猟免許を取得。県猟友会に所属し、昨年10月に自らの発案で女性部を立ち上げた。

猟友会の女性会員は増加

 大日本猟友会(東京)によると、全国の会員数は約10万5千人(平成30年度)で、高齢化などにより減少傾向にあり、約10年間で2割減となった。

 一方、近年はジビエ料理ブームのほか、女性にも人気の狩猟漫画「山賊ダイアリー」(岡本健太郎著、講談社)などの影響で、女性会員は集計を始めた27年度(約1180人)以降、増加傾向にあり、昨年度(約2130人)は初めて2千人を超えた。

 それでも、全国的に女性による専門部があるのは和歌山のほか福井や大分などごくわずかで、会の担当者は「ここ数年は会員を募るポスターに現役の女性猟師を起用しており、特に女性の新規勧誘に力を入れている」という。

(次ページ)猪突猛進…『食べられたら、食べ返す!』

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