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コーヒー × TSUTAYA 地方スーパーの仰天戦略

書店に併設されたカフェの一画=福井市
書店に併設されたカフェの一画=福井市
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 書店の減少が止まらない。読書・雑誌離れが進む中、手軽に購入できるインターネット通販が追い打ちをかけ、今年、全国の店舗数は1万3千店を割り込んだ。だが、この状況にもかかわらず出店を増やしているのが、カフェを併設する書店“ブック&カフェ”業態だ。「時間消費型」の戦略で客を獲得しようとの狙いもあり、地方ではスーパーが運営に乗り出すところもある。

逆風でも69店出店

 日本出版インフラセンターによると、平成20(2008)年度に1万7383店あった書店は平成30年度に1万3085店にまで落ち込んだ。減少には歯止めがかからず、今年11月19日時点では1万2821店まで減少。11月末には愛知、神奈川、大阪などでチェーン展開している書店「ザ・リブレット」が全23店を閉じており、書店の置かれた厳しい状況がうかがえる。

 この逆風下で、カフェ併設で出店に力を注ぐのが、レンタルDVD店「TSUTAYA(ツタヤ)」の運営で知られるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)だ。

 スターバックスコーヒージャパンとの協業で15年、東京・六本木に併設店舗を出店したのを皮切りに、今年12月までに「TSUTAYA」や「蔦屋書店」の看板でカフェ併設の直営書店を全国69店に拡大した。

 以前から店舗内にカフェを置く書店はあったが、あくまでも購入した本や雑誌を読むためだった。一方、併設カフェの場合、立ち読みする感覚で好きな本を試し読みできるのが最大の特徴だ。

カフェ併設の書店につながる階段=福井市
カフェ併設の書店につながる階段=福井市
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 無料で本を読めるとなれば売り上げを減らしそうだが、CCCグループの広報担当者は「書店単独店よりも購入率が高まり、売り上げは多い」と説明する。

「時間消費型」の戦略

 こうしたカフェ併設書店について、地方では異業種の企業が取り入れるケースがある。

 高知市では昨年12月、同市の食品スーパー「サニーマート」を展開するグループがCCC傘下の中四国TSUTAYAと共同出資会社を設立し、「高知蔦屋書店」をオープンした。カフェ併設の書店を核にした複合商業施設で、ほかにレストランや物販店など約20店が入る。

(次ページ)カフェ併設書店が広がる要因とは…

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