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平成関西サブカル史(9)「NMB48」以外に関西のアイドルはいない?(平成24年8月)

 「大阪のアイドルグループを教えてほしい」

 平成24(2012)年8月、夕刊フジに寄稿している東京の芸能ジャーナリストからこんな問い合わせが寄せられた。このジャーナリストによると、大手出版社から全国のアイドルを紹介する冊子を発行する企画が持ち上がっていた。

問い合わせに答えることができず…

 当時は「LinQ(リンク)」(福岡)や「ひめキュンフルーツ缶」(愛媛)といったご当地アイドルがオリコンのシングルチャートでベスト10以内をにぎわすようになっていた。

 東北地方の「りんご娘」(青森)、北陸地方の「Negicco(ねぎっこ)」(新潟)、中国地方の「まなみのりさ」(広島)、「山口活性学園(現Yamakatsu)」(山口)も全国的に知られる存在になっており、東海地方でも大須商店街(名古屋市中区)から誕生した「OS☆U(オーエスユー)」が話題を集めていた。

 北海道でも「フルーティー」「WHY@DOLL」などの名前を聞いていたが、関西地方だけがエアポケットのような空白地帯になっていた。

 「大阪は日本で2番目に大きいマーケットのはずなのに、大阪のアイドルに関する情報はNMB48以外は入ってこない」というジャーナリストの指摘に、何も答えることができなかった。まだ本格的な取材を始めたばかりでもあり、おすすめできるグループは事実上いなかったからだ。

 個人的に注目しているグループをいくつか紹介し、同年秋に「あえるアイドル大百科」(宝島社刊)が出版された。このとき、関西枠で掲載されたのが「OSAKA 翔 GANGS」「OSAKA BB WAVE」「Vress」(いずれも大阪)「Fun×Fam」(和歌山)の4組。いずれも紹介したグループばかりだったのでホッとした。

奈良のご当地アイドル「Le Siana」結成を報じた平成25年1月12日付の夕刊フジ
奈良のご当地アイドル「Le Siana」結成を報じた平成25年1月12日付の夕刊フジ
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出版社やレコード会社も注目

 24年は、雑誌メディアやレコード会社によるご当地アイドルに関する展開が相次いだ時期でもあった。

 そのきっかけとなったのはタワーレコードといわれている。同社は23年、ご当地アイドルを売り出すための新レーベル「T-Palette Records」を設立。バニラビーンズやLinQ、Negiccoといったご当地アイドルらが所属して注目を集めるようになった。

 KADOKAWA系の出版社「エンターブレイン」は24年夏、全国各地のアイドルを紹介する「全国あいどるmap」を発行。関西枠を確認してみると、「アイドル歌劇団 リリシック学園(現リリシック学園)」「X-CUBIC」「大阪☆春夏秋冬」「OSAKA 翔 GANGS」「OSAKA BB WAVE」「キャラメル☆リボン」「JK21」「Csli(シスリィ)」「SKETCH」「bond」「ポンバシwktkメイツ」「Marry Doll」「Milky Hat」「Mary Angel」「れもんず♪」(いずれも大阪)、「ZagaDa」(和歌山)の16組が掲載されていた。

 また、ポニーキャニオン系の「PCI MUSIC」は同年9月、全国のご当地アイドル45組の楽曲を集めた3枚組みのコンピレーションアルバム「IDOL PARADE」をリリースした。収録されているグループは「アリス十番」や「アフィリア・サーガ・イースト」(いずれも東京)、まなみのりさなど。その中に、「Mary Angel」「JK21」「SKETCH」「WaiWai@Vress」「OSAKA BB WAVE」などが名を連ねた。

(次ページ)大阪に続き、関西で次々と…そして

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