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好調ホンダ F1人気は復活するか

日本グランプリ決勝で一斉にスタートするマシン=鈴鹿サーキット
日本グランプリ決勝で一斉にスタートするマシン=鈴鹿サーキット
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 モータースポーツの聖地、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で10月、31回目となるF1日本グランプリ(GP)が開かれた。日本人選手が活躍した黄金期に比べ近年は観客数も減少傾向にあったが、今年のF1世界選手権シリーズはホンダエンジンの好調もあって再び活気づいていた。

 高音の排気音がコースにとどろく中、イギリスの名門チーム、ウィリアムズの1台が最終コーナーを回りきれず外側フェンスに衝突。マシンは破片をまき散らしながら滑り続け、スタート、ゴール地点前のグランドスタンド正面で止まった。

 10月13日午前10時すぎ、F1GP予選スタート直後のアクシデントだ。前日に台風19号が日本列島を直撃し、大きな被害をもたらした直後。風が強く、あおられるマシンも多かった。

 飛び出したのはオレンジのつなぎを身につけた「コースマーシャル」と呼ばれる事故処理などコース管理を担うスタッフ。竹ぼうきを手にして、道路に残る破片や油を豪快にはき出していった。

 鈴鹿では長い間、コース整備に日本の掃除用具、竹ぼうきを使ってきた。日本GPでも初開催された昭和62年から活躍。マシンのハイテク化が進んでも、一見古風な竹ぼうきによる事故処理は変わらない光景だ。

 マシンの撤去、コース清掃にかかったのはわずか10分ほど。グランドスタンドからは自然と大きな拍手がわき上がった。「観客のみなさんと運営する側との一体感を感じられるのも鈴鹿ならでは」と鈴鹿サーキットの運営会社「モビリティランド」でレーシング部門を担当する荒木正和専務は話す。

 地上波のTV中継もなくなり、新聞報道も激減したF1レース。観客は鈴鹿に来なければ味わえない体験に没入する。自然とサーキットに一体感が生まれていく。

特別席も用意

 日本GPの観客動員数は人気ドライバーのアイルトン・セナや日本人ドライバーの参戦、ホンダやトヨタの存在感などに支えられ、平成18(2006)年にピークを迎えるまで人気を保った。しかし近年は日の丸が表彰台に翻ることもなく、往時に比べ人気に陰りが見えていた。

 変革を起こさなければ、人気回復はかなわない。鈴鹿では30回目を迎えた昨年から、若い世代にも興味を持ってもらおうと23歳以下の3日間の観戦チケットをこれまでの約6分の1となる1万円まで値下げするなど、てこ入れ策を進めている。今年の決勝には昨年比8千人増の約8万9千人が詰めかけた。

(次ページ)やはりホンダのエンジン爆音が人気の源…そして

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