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【プールサイド】リオ銀の坂井 世界王者の19歳から学んだ「わがままさ」

11月に郡山市で合同合宿をした坂井聖人(左)と19歳のミラク=11月15日、福島県郡山市(川峯千尋撮影)
11月に郡山市で合同合宿をした坂井聖人(左)と19歳のミラク=11月15日、福島県郡山市(川峯千尋撮影)

 2016年リオデジャネイロ五輪競泳男子200メートルバタフライ銀メダリストの坂井聖人(24、セイコー)は、自宅でテレビを見ていた。

 7月に韓国・光州で行われた世界選手権の男子200メートルバタフライの決勝。リオ五輪後に急速に力をつけた19歳のクリシュトフ・ミラク(ハンガリー)が、1分50秒73の世界記録を打ち立てた。それまでの世界記録は“水の怪物”と呼ばれたマイケル・フェルプス(米国)が高速水着時代に打ち立てた1分51秒51。2位の瀬戸大也(ANA)に3秒近く差をつけての圧巻の金メダルだった。

 「もう最初は衝撃でした。こんなタイムが出るの?って」

 右肩痛の影響で2年連続の代表落ちを経験した坂井にとって、本来は悔しくて、ふがいなくて目を背けたかったレースだった。ただ、異次元の泳ぎで人類の壁を越えた19歳の姿に心が震えた。

 「レースの後、変な感情が生まれてきて…。ラップだけ見れば、自分もいけなくもないんじゃないかなって。やっぱり自分も出たかったなって」

 闘争心に火を付けてくれた“怪物”と11月、ともに練習する機会ができた。今春、同じレースに出場した縁から、福島県郡山市で行われたハンガリー代表選手らの合同合宿に約1週間参加したのだ。

 ミラクの水中映像を見て感じたのは、上半身の強さ。「フェルプス選手と似ていて、深く胸が沈んで、高い位置から水をキャッチしている。肩甲骨と肩が柔らかくて、泳ぎがしなやか」。一方、キックには伸びしろがあるといい、「そこは僕の方が勝っている。自分の足に磨きをかけていきたい」と強みを再確認した。

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