PR

ニュース プレミアム

沈静化傾向のナラ枯れ 鳥取・大山で深刻化のナゾ

 同管理署によると、国有林の伐採などの駆除本数は25年度に54本だったが、27年度に1450本、29年度には2495本に増加。駆除は前年度の調査をもとに行われるため、前年度の被害確認が少なかった今年度の駆除対象本数は1087本にとどまるが、同管理署の荘司庄一次長は「見た目では例年より被害が多い。推定で約3500本が被害を受けている」と話す。

 民有林でも同様のようで、今年度は大山周辺6市町の9月15日時点の被害本数が4552本となり、前年同時期に比べて33%増加。これまで被害がなかった場所でも確認されている。

暖冬・猛暑が影響、駆除阻む急斜面

 県によると、大山で被害が増える要因の一つとして指摘されているのが昨秋以降の気温。昨年から今年にかけての暖冬の影響で死ぬカシナガの数が少なく、今夏の猛暑で木が弱ったところに感染して追い打ちをかけたとみられている。コナラより抵抗力の弱いミズナラが大山に多いのも影響しているようだ。

 また、一度被害が拡大すればカシナガのエサとなる木がなくなるまで被害の収束が難しいとされるが、大山では急斜面などで人が立ち入るのが難しい場所も多く、対策は簡単ではない。

 県は今年度当初予算に約6900万円の対策費を計上したが、予想を上回る被害に補正予算で約1100万円を追加した。市町村が行う被害木の駆除や薬剤注入などの事業を補助する。

 同管理署も、カシナガをペットボトルの容器に誘い寄せる「カシナガトラップ」の設置数を増やした。

 県森林づくり推進課の担当者は「一気に解決する方法はなく、一本一本の木に対する対策を地道にやっていくしかない」と話す。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ