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沈静化傾向のナラ枯れ 鳥取・大山で深刻化のナゾ

ナラ枯れ被害で葉が赤くなった樹木の目立つ大山(鳥取県提供)
ナラ枯れ被害で葉が赤くなった樹木の目立つ大山(鳥取県提供)
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 ミズナラやコナラなどナラ類の樹木が枯れる病気「ナラ枯れ」の全国の被害量は減少傾向にある。ピークだった平成22年度の約32万5千立方メートルから昨年度は約4万5千立方メートルにまで減らした。こうした中、深刻な被害に悩まされているのが鳥取県の国立公園・大山(だいせん)。周辺の民有林の被害本数が前年度に比べ約30%増加し、中腹にある大山寺周辺の国有林にも被害が広がっている。全国で被害数を減らす中、なぜ大山でナラ枯れが深刻化しているのだろうか。

倒木の危険、景観にもダメージ

 「今年は異常だという声が地元から聞かれた」。大山の国有林を管理する林野庁鳥取森林管理署は説明する。

 中国地方最高峰の大山には、ミズナラやコナラなどの広葉樹が群生。その景観は重要な観光資源にもなっている。しかし、今年は7月から赤褐色に変色した木の葉が目立ち、「紅葉がやけに早い」などの声が上がった。

 ナラ枯れは、体長約5ミリの昆虫「カシノナガキクイムシ」(カシナガ)が病原菌「ナラ菌」を樹木内に持ち込み発生する病気。木のなかで繁殖するカシナガが、別の木への移動を繰り返すことで被害が拡大する。

 感染すると樹木の根から水を吸収する機能が失われ、侵食が進めば枯れてしまう。倒木などの危険が高まり、景観が損なわれる。

被害3割以上増えた

 全国のナラ枯れ被害量は、平成22年度の約32万5千立方メートルをピークに減少傾向にあり、昨年度は約4万5千立方メートルにまで減っている。伐採や薬を注入するなどの駆除対策が功を奏したとみられる。

 鳥取県では3年に県東部で初めて被害を確認。22年ごろに東部で大流行し、被害木が年約2万5千本に達して沈静化した。しかし、25年になり、今度は県西部の大山で本格的に被害が発生するようになった。駆除が終わり居場所がなくなったカシナガが新しい場所を求めて西部に移ったためと推測されている。

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