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【ビジネス解読】日本への旅行ボイコット運動があだ 大失速の韓国航空業界

松山空港を出発するチェジュ航空のボーイング737=平成29年11月2日、松山市
松山空港を出発するチェジュ航空のボーイング737=平成29年11月2日、松山市

 日韓関係悪化をきっかけに巻き起こった日本への旅行ボイコット運動が、ブーメランになって韓国の航空業界に跳ね返っている。日本路線の需要が減少してコストが上昇し、稼ぎ時の夏場に失速。韓国メディアによれば、7~9月期は航空8社のうち7社が赤字に転落した。頼みの綱の一つだった香港路線も、反政府デモで急減。韓国の航空会社が運航休止で手放した日本路線は中国の航空会社が埋めており、業績の回復は望み薄の状況だ。

 韓国紙、朝鮮日報(日本語電子版)によると、7~9月期の業績で赤字を免れたのは、最大手の大韓航空のみ。それでも、営業利益は前年同期比約70%減の1179億ウォン(約110億円)と大幅減に見舞われた。同社は、業績悪化の理由の一つとして「韓日対立」を挙げる。すでに人件費の抑制のため勤続満2年以上の社員を対象に無給休職を実施しているようで、事態は深刻だ。

 買収が取り沙汰される大手のアシアナ航空にいたっては、営業損益が971億ウォンの黒字から570億ウォンの赤字に転落した。

 業績が振るわないのは、人気を博す格安航空会社(LCC)も同じ。最大手のチェジュ航空は174億ウォンの営業赤字で、ジンエアー、エアプサンもそれぞれ131億ウォン、195億ウォンの営業赤字だった。韓国紙、中央日報(日本語電子版)によれば、チェジュ航空の売上高に日本路線が占める割合は25%前後。「日本路線が全体に占める割合は相対的に高い」(チェジュ航空)という。このため、日本への旅行者の減少が大きく影響した。

 韓国の航空業界で年間最大の繁忙期は7~9月期。7~8月は夏休みの旅行需要が増加し、9月は秋夕(チュソク、中秋節)の連休を利用して海外に出る旅行客が多いからだ。例年4~6月期の業績が不振でも、7~9月期に好転するケースが多いという。

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