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五輪リーチの丸山にライバルが示した意地 柔道男子代表争い、振り出しに

 あと1勝でつかめたはずの東京五輪への切符は、全力で手を伸ばしたさらに先にあった。11月22日に大阪市港区の丸善インテックアリーナ大阪で行われた柔道のグランドスラム(GS)大阪大会男子66キロ級決勝で、勝てば五輪代表決定が濃厚だった丸山城志郎(26)=ミキハウス=はライバルの阿部一二三(22)=日体大=に延長の末に敗れ、東京行きに「待った」をかけられた。1年以上にわたり、抜きつ抜かれつを繰り返してきたの熾烈な代表レースは振り出しに戻り、年明け以降も続いていく。  (岡野祐己)

代表切符は1枚だけ

 「2人とも代表になれればいいんだけど」「それは無理だからな」。決勝が始まった直後、報道席の前に座るスーツ姿の男性2人から、そんな会話が漏れ聞こえた。

 開催国、そして柔道の母国といえど、柔道代表として東京五輪に出場できるのは各階級1人のみ。丸山が勝って五輪代表を手中にするか、崖っぷちの阿部一が阻止するか。会場には丸山の母校、天理大の柔道部員が応援に駆けつけ、「城志郎」コールを響かせた。

 序盤から丸山は左手の引き手を阿部一に絞られ、嫌がって何度も振りほどいた。それを差し引いても、動きにいつもの切れが感じられない。互いに技を決めきれないまま迎えた延長3分27秒だった。

 丸山が得意の内股をかけにいったところ、阿部一がここぞとばかり支え釣り込み足を合わせた。丸山は右足を滑らせるようにして畳に転ぶ。技ありで敗れ、うつぶせのまましばらく動けなかった。

負傷をおして

 1年前まで代表争いをリードしていたのは、兵庫・神港学園高2年の2014年に講道館杯全日本体重別選手権を男子史上最年少で制し、「若き天才」として柔道界の期待を集めた阿部一の方だった。

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