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【エンタメよもやま話】差別と戦いスターに 米ハリウッドで大活躍を始めた東アジアの男優たち

 そして、具体例として、ヘンリー・ゴールディングは米で11月8日から公開中の米恋愛映画「ラスト・クリスマス」(ポール・フェイグ監督)で、米ケーブルテレビ局HBOの超人気ドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」で人気の女優エミリア・クラークと熱いロマンスを熱演。さらに、ランドール・パークは今年5月公開の米ロマンチックコメディ映画「いつかはマイ・ベイビー」(ナナッチカ・カーン監督)で、あのキアヌ・リーブスと共に強い存在感を発揮し、シム・リウは2021年2月公開予定の米SF大作「シャン・チー:レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス」(ディスティン・ダニエル・クレットン監督)で、アジア初のスーパーヒーローとして、マーベル・シネマティック・ユニバースへの進出を果たします。

 こうした昨今の状況についてガーディアン紙は「突然“目に見えない少数派”が映画の主流になりつつある」と歓迎し、東アジアの俳優たちが遂に、サポート的な役柄だけでなく、物語をリードする役柄を演じる魅力的な存在になったとの論調で評価しました。

 一方、2018年の英米合作のアクション映画「トゥームレイダー」(ローアル・ユートハウグ監督)や2001年の米映画「スパイ・ゲーム」(トニー・スコット監督)に出演した英国系中国人俳優、デヴィッド・ツェーのこんな意見も紹介しました。

 「もしもあなたが東アジアのショービズ界を見れば、ロマンティックな役柄やヒーローを演じる非常に有名でハンサムな(アジアの)一流の男性俳優を発見するでしょう。それは何も珍しいことではありません。しかし欧米のショービズ界には竹の天井があります。この風土病のごとき人種差別的傾向に、東アジアの俳優たちは大変な怒りを感じていると思います」

    ◇   ◇

 とはいえ、過去に米ハリウッドで大成功した東アジア系の俳優が皆無だったわけではありません。映画に詳しい方ならご存じだと思いますが、米ハリウッドが映画産業の一大拠点として活動を本格化させた1910年代、欧米でトップスター級の映画俳優として大活躍した日本の早川雪州(1886年~1973年)がいます。

 1958年の英米合作映画「戦場にかける橋」(デヴィッド・リーン監督)でアカデミー賞の助演男優賞候補になるなど、無声映画時代のハリウッドで名実ともに東アジア系として唯一、大成功を収めたわけですが、ガーディアン紙は、彼以降、東アジア系の俳優は事実上、女性にとってあまり魅力がない中性的な存在として描かれているなどと説明。映画の中では多くの場合、ハンサムではあるもののセクシーとは言えず、恋愛より武道や科学に興味があり、時に野蛮な存在であるなどと説明。その具体例として、2000年公開の米アクション映画「ロミオ・マスト・ダイ」(アンジェイ・バートコウィアク監督)を挙げます。

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