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【法廷から】被害者1人の犯行に死刑判決は 新潟女児殺害公判

送検のため新潟西署を出る小林遼容疑者=平成30年5月15日午後、新潟市西区(松本健吾撮影)
送検のため新潟西署を出る小林遼容疑者=平成30年5月15日午後、新潟市西区(松本健吾撮影)
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 新潟小2女児殺害事件の裁判員裁判公判は、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた小林遼被告(25)が「事件を覚えていない」などとして説明責任をほとんど果たさないまま結審した。検察側が「まれにみる悪逆非道な犯行」と死刑を求刑したのに対し、弁護側は「傷害致死罪にあたり、長くても懲役10年」と主張。女児の遺族と被告の家族は法廷で、ともに切ない胸の内を明かし、それぞれ極刑と情状酌量を求めた。被害者が1人の殺人事件で死刑判決が下されるケースは少なく、12月4日の判決が注目されている。

揺れる司法判断

 「被害者が1人の事件ではありません。娘は何度も何度も殺された。人数以上の被害を受けた」

 被害者参加制度を利用して出廷した女児の母親は意見陳述の場で“被害者数”にこだわりをみせた。最高裁が死刑選択の判断基準として示した「永山基準」は、犯行の動機や態様などのほか、「特に殺害された被害者数」と言及。これに基づき、被害者が3人以上で死刑判決となるのが“相場”とされていることを踏まえた発言だ。

 「被告人にふさわしいのは死刑しかない。前例にとらわれずに判断してほしい」。いまでも女児の食事を3食つくり続けているという母親は、陳述をこう締めくくった。

 しかし、司法の判断は揺れている。判例をみると、平成16年に起きた奈良小1女児誘拐殺害事件では、奈良地裁が死刑を言い渡し、元死刑囚が控訴を取り下げて刑が確定。25年に執行された。一方、29年の千葉小3女児殺害事件では、千葉地裁が無期懲役の判決を下し、控訴審で争っている。

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