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【関西の空(6)】冷蔵庫1万3000台分の最強倉庫

関空の生鮮品専用倉庫
関空の生鮮品専用倉庫
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 関西国際空港は貨物便にとっても使い勝手がいい空港といえる。全国から寄せられる生鮮食品や医薬品を、一定の温度で保管できる専用倉庫が大活躍。国内では珍しい完全24時間空港となっている関空は、4千メートルもの滑走路によって大型の国際貨物を一度に輸送できる。その実力は「日本最強」と形容されるほどだ。(牛島要平)

 殺風景な倉庫に一歩足を踏み入れると、肌寒さに身震いした。温度モニターには「5度」の表示。部屋にはいくつものエアコンが稼働していた。

 関西国際空港の貨物地区にあり、平成22(2010)年9月に利用が開始された医薬品専用共同定温庫「KIX-Medica(キックス・メディカ)」。入り口側に室温20度の部屋(床面積約650平方メートル)、奥に5度の部屋(約100平方メートル)がある。厳重に梱包(こんぽう)されて積まれているのは、海外から運ばれたワクチンや試薬だ。

 夏の滑走路周辺はアスファルトの輻射(ふくしゃ)熱で60~70度の高温になることもあるが、「ここなら飛行機に積むぎりぎりまで温度調整できます」。倉庫を運営するCKTS輸入上屋グループの丸畑喜寛課長代理(48)は説明した。

 室温にむらが出ないように空気を循環させ、複数箇所に温度センサーを設置。設定温度から上下するとただちにアラームが鳴る仕組みになっている。偽装医薬品が混入しないよう、搬入から出荷までの管理も徹底。虫の侵入にも気をつかっている。

貨物の主役は医薬品

 ここまで高度の管理を実現している医薬品倉庫は、日本では関空にしか存在しない。背景には、大阪が昔から「くすりの街」であり、関西に製薬企業が集積している状況がある。世界標準の輸送管理ができる医薬品倉庫を関空に求めたのは、製薬企業だった。

(次ページ)スイス、ドイツ、欧州から…青森県、静岡県から…

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