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よみがえった薬師寺東塔 耐震化の全貌

素屋根が撤去され姿を現わした国宝・東塔=11月22日、奈良市の薬師寺
素屋根が撤去され姿を現わした国宝・東塔=11月22日、奈良市の薬師寺
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 薬師寺(奈良市)で約110年ぶりに行われてきた国宝・東塔(奈良時代)の解体修理がほぼ完了し、建物を覆っていた素屋根が撤去されつつある。よみがえった「凍れる音楽」とたたえられる優美な姿。1300年前の奈良時代に建てられた同寺で唯一現存する古代木造建築だが、近い将来起きると予想される南海トラフ地震などを見据え、耐震化を伴う修理が急務とされていた。(岩口利一)

 修理は約10年にもおよび、来年4月に待望の落慶法要を迎える。裳階(もこし)(飾り屋根)が付く律動的な姿が多くの人を魅了してきた三重塔(高さ約34メートル)だが、修理前は悲惨な状況だった。礎石が沈下し、中心を貫く心柱(しんばしら)も虫害や腐食によって空洞化していることが判明したのだ。

 このため、鈴木嘉吉・元奈良国立文化財研究所長を委員長とする専門委員会が、修理方法などについて調査。慎重に作業が進められてきた。

 修理は、使用できる部材などはそのままに、劣化した箇所など必要部分を補強するという方法をとった。県文化財保存事務所薬師寺出張所の金子隆之主任は「幕末にも大地震があったようだが、東塔は持ちこたえた。しかし今は、かなり大きな地震を想定しないといけない」と話す。

裳階が付属する優美な姿がよみがえった=11月22日、奈良市の薬師寺
裳階が付属する優美な姿がよみがえった=11月22日、奈良市の薬師寺
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 高さ約30メートルにも達する心柱は、上下2本の材でつながれている。下部は創建当初(8世紀)の材だが、上部は14世紀の材。上部は何らかの被害によって取り換えられ、その後も保たれたとみられる。

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