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【最新電脳流行本事情】18年ぶり新作でバズる「十二国記」 初心者の「壁」は第1作上巻

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 小野不由美さんの12の国がある異世界の物語『十二国記』シリーズで、エピソード(EP)9となる『白銀の墟 玄の月(しろがねのおか くろのつき)』1~4巻が、10月12日と11月9日の2回に分けて発売された。本編としては18年ぶりの新作で、「十二国記」という用語を含むツイートの数が跳ね上がる。読んだことがない人にも伝わる十二国記の魅力をつづる…という私も、にわかファンです。(渡部圭介)

■ファンの熱気

 まずツイッターでどの程度、話題になったかを解説しておく。18年ぶりに新作を刊行すると新潮社がアナウンスしたのは、十二国記にちなんで昨年の12月12日。数カ月も経つと「十二国記」を含むツイート件数は落ち着いたが、前半1~2巻の発売日(10月12日)を迎えると別表の通り。件数は平時の10倍以上で、その後さらに倍にまでふくらんだ。

 ピークが発売日から1~2日遅れているのは、収集しているのが「読了」といった用語を含む、読後のツイートに絞ったため。1~2日で読み切ったファンが多いことを示すものともいえ、待ち焦がれたファンの熱気を感じる。

 話は逸れるが、漫画『風の谷のナウシカ』(全7巻)は4巻と5巻の刊行は4年ほどの間がある。5巻が出る前に「もういいや」と読むのを止めた私にとって、十二国記ファンの気の長さには頭が下がる。

■骨太な世界観

 十二国記は古代中国を思わせる、異世界の12カ国が舞台だ(といっても、まだ深く語られていない国もある)。各国の王と、王を選び王に仕える「麒麟(きりん)」というキャラクターを軸にした話が多い。異世界とはいえ、簡単には越えられない「虚海」を隔て「現実」社会ともつながり、キャラの往来もある。

 現在は新潮文庫刊だが、本編自体は平成4年、講談社の少女向けレーベル「講談社X文庫ホワイトハート」から刊行が始まった。

 なーんだ、少女向けのパラレルワールドファンタジーか、とあなどるなかれ。冒険譚あり、子供の成長物語あり、策略渦巻く物語あり。緻密で骨太な世界観は時代小説ファンも納得できそうで、シリーズ累計1千万部という数字は伊達ではない。

■ブームへの近道は…ない

 いきなり最新作(EP9)を読んでも、異世界の用語連発で意味不明。でも、いまさら外伝や短編集を含めた過去の全9作(11冊)を読むのは億劫(おっくう)だ。EP9への“近道”を探るべく、ツイートに含まれる過去の作品の出現数を調べてみた。

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