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【関西の空(5)】手荷物紛失ゼロ 関空の奥義

関空の手荷物配送の流れ
関空の手荷物配送の流れ
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 空港にはテーマパークや免税店の役割よりもまず、「快適でスムーズな移動」という交通手段としての基本が求められる。急な欠航や遅延はもちろん、「預けた手荷物が行方不明になった」という理不尽な経験をした人は多いだろう。ところが関西国際空港(大阪府)では、そんな心配はご無用-と断言していいほど、手荷物の管理が世界的に評価されている。(牛島要平)

 10月中旬のある日。香港を拠点とするキャセイパシフィック航空の大型旅客機が駐機スポットに到着し、まもなく機体の2カ所の格納庫が開いた。台車を引っ張る「トーイングトラクター」が乗り付けて待機。格納庫から大きなコンテナが次々に下ろされ、台車に載せられた。

 このコンテナに、旅客のトランクなどの大事な手荷物が入っている。台車にコンテナを積み込んだトーイングトラクターは、ターミナルの「ソーティング場」(集配場)に運ばれる。

 格安航空会社(LCC)などが使用する中小型機の場合はコンテナを積めないため、作業員が手作業で荷物を下ろし、「バルクカート」と呼ばれる搬送用の車に積み込んで運ぶ。

 「飛行機の中に荷物が残されていないかを必ず確認します」。関空で手荷物サービス業務をチーフとして指揮する土生田(はぶた)剛さん(36)は話す。

5年連続世界1位に

 関空では出発便と到着便合わせて1日約2万個近い手荷物を扱っている。それにもかかわらず、関空が原因となって手荷物が紛失する「ロストバゲッジ」は開業以来25年間、実に1件もない。

 この記録に加えて、受け取りまでの待ち時間や受け渡しの効率などを、英国に拠点を置く航空サービスリサーチ会社「スカイトラックス」が評価したところ、関空は世界550空港のランキングで今年、5年連続1位を獲得した。

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