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【ビジネス解読】マイクロソフト、自社OS捨てGAFAに挑戦

 しかし、ナデラCEOが進めた経営改革によってブランド価値はこの5年間で約1・78倍に成長。同期間に約1・97倍に増えたアップルには及ばないものの、グーグルの1・56倍を勝っている。その背景には、ナデラ氏が掲げた「クラウドファースト(クラウドが最優先)」という経営方針に基づくマイクロソフトの変貌が市場に評価されていることがある。

 ナデラ氏は、ウィンドウズOSを主軸とするソフト販売を収益の核とする経営モデルから脱皮し、マイクロソフトをインターネットを通じてさまざまなIT機能を提供するサービス型の企業に転換することを目指した。

 「クラウド」とは、パソコン用ソフトを個別に購入したり、企業が自前の情報システムを構築・管理することなく、ネットで必要なIT機能を、使いたい期間の料金で利用できるサービスで、ネット時代の基幹インフラになりつつある。

クラウド事業で橋頭堡

 そのクラウド市場で、マイクロソフトは首位のアマゾンを猛追。調査会社のカナリスによると、足下の市場シェアはアマゾンの32・6%に対し、マイクロソフトは16・9%を獲得。10月下旬には米国防総省のクラウド導入計画の入札でアマゾンを破り、1兆円超の大型受注を獲得するなど、クラウド最優先の成長戦略が軌道に乗っている。

 ナデラ氏にとっては、もはやウィドウズOSの収入拡大に固執する必要はなく、むしろグーグルと手を組んでもスマホ向けクラウド事業の強化に向けた橋頭堡を築くことに優先度があったわけだ。実際、スマホ再参入の宣言から約1カ月後。ナデラ氏は、表計算の「エクセル」などで知られる統合業務ソフト「オフィス」のスマホ向けアプリを発表し早速、クラウド展開へ布石を打った。

 スマホ市場を攻略し、ゲイツ氏時代のトップブランドの輝きが復活する日が来るのか。マイクロソフトの新たな戦いが注目される。

(経済本部 池田昇)

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