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【石仏は語る】難波宮の祭祀に?亀井堂亀形石 大阪市天王寺区四天王寺

四天王寺にある亀形石造物 =大阪市天王寺区
四天王寺にある亀形石造物 =大阪市天王寺区

 四天王寺境内の北東部に位置する亀井堂にある亀形石。その水槽は、供養のために戒名を記して流す「経木(きょうぎ)流し」に利用されています。このあたりは昭和30年代ごろ、子供たちのちょっとした遊び場になっていました。東大門近くで、中央に弁天堂がある池には、亀井堂から水が流れ込み、その池で水遊びをしたものです。

 亀形石は竜山石製で、長さ約233センチ、幅約154センチ。四足が細工された小判形で、上部を鉢状にえぐって水槽にしています。水槽に接するように、花崗(かこう)岩製の亀頭部と、甲羅の亀甲が線刻されたものがあり、この部分は後世の石造ですが、その口から水が流れ出し、下の亀形石の水槽に注がれます。ここに経木を入れて、あふれた水とともに流れ出します。

 19年前、奈良県明日香村の酒船石遺跡から亀の形状をした石槽が発見され、祭祀(さいし)施設で神仙思想にもとづいているという意見が飛び交いました。この亀井堂もそれとよく似た構造ではないかと、密かな議論になり、調査が進んで、新たな話題にもなりました。

 誰もが見ることができますし、信仰の対象として経木流しもできる施設ですが、そんな亀形石が7世紀段階のものではないか、と報道されたのです。大阪では7世紀半ばから、難波宮が造営されていたのですが、その前に祭祀施設があったのではないか、と話題になったわけです。

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