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【松本真由美の環境・エネルギーDiary】洋上風力、発電コスト低下で次世代再生エネへ 国内候補選定進む 

千葉県銚子沖の洋上風力発電(写真は新エネルギー・産業技術総合開発機構提供)
千葉県銚子沖の洋上風力発電(写真は新エネルギー・産業技術総合開発機構提供)

 洋上風力発電は、欧州で導入が急速に進み、発電コストも低下しています。海に囲まれた日本も、本格的な普及を目指し動き出しています。

 7月末、経済産業省資源エネルギー庁と国土交通省港湾局は、「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(再エネ海域利用法)」(4月施行)に基づく洋上風力の促進区域の指定に向け、その前段となる4つの有望区域を選定しました。4区域は、秋田県能代市・三種町・男鹿市沖、同県由利本荘市沖(北側・南側)、千葉県銚子市沖、長崎県五島市沖で、各区域は地域協議会を立ち上げ、国も風況・地質調査の準備を進めています。

洋上風力の意義

 「第5次エネルギー基本計画」(2018年7月閣議決定)には、再生可能エネルギーの主力電源化が盛り込まれており、洋上風力は主力電源化で大きな役割を果たすとみられています。陸上風力の導入適地が限定的であるため、洋上風力の拡大が不可欠な状況となっています。洋上は風況が良くて風の乱れが小さく、土地や道路の制約がないため、陸上と比べると大型風車を導入しやすいなどのメリットがあります。

 資源エネルギー庁によりますと、欧州では近年、洋上風力の導入量が年1000~3000メガワットのペースで急拡大し、17年の累計導入量は1万5780メガワットに達し、15年(5000メガワット)の3倍以上になっています。

 洋上風力導入の意義として、(1)発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しないため温暖化対策に有効(2)経済性の確保(3)地元産業への好影響-などが挙げられます。 欧州の洋上風力の大規模開発では、発電コストが火力発電並みになっており、経済性が確保できる可能性があります。ちなみに、欧州の既設の洋上風力4149基の発電コストは約6~13円/キロワット時です。さらに洋上風力では、発電設備の設置・維持管理に地元の港湾を活用することで地元産業の活性化や雇用創出が期待されます。洋上風力の発電設備の部品数は約1万~2万点と多く、欧州では事業規模が数千億円に達するものもあり、地元産業を含めた関連産業(風力発電関連メーカー、建設・運転・保守点検など)への波及効果は大きいものがあります。

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