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【ダニーの棋食徒然】熱々が恋しい季節 加藤九段も好物のあの一品を

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 暑すぎた夏が去り、秋の訪れとともにだんだんと涼しくなってきたかと思えば、最早(もはや)寒さを感じる今日この頃である。こうも寒いと、冷えた体を温めるためにも熱々のものを食べたくなってくるのが人情で、鍋やうどん、そばといった温かい汁が付き物の料理が恋しくなってくる。

 鍋、というとどうしてもちゃんこ鍋やすき焼き、最近人気のあるもつ鍋や牡蠣(かき)の土手鍋など、大鍋に大量の食材が投入される鍋物が思い浮かぶ。しかし近年では、小鍋を使った一人でも食べられるような鍋料理が増えている。コンビニエンスストアなどでも温めればすぐに食べられ、また野菜も入って栄養も摂(と)れる一人鍋は大人気だ。

 そうした一人で食べられる鍋料理の中でも、長年愛されているのが鍋焼きうどんだ。うどんとめんつゆ、そして卵や野菜など鍋の具に供される食材が小鍋の中で煮込まれる。具のバリエーションは多く、えびの天ぷらがのっているものや牛肉、蒲鉾(かまぼこ)やきのこなど、メインを張る食材から脇を支える縁の下の力持ちまで多士済々である。熱々のうどんと具は寒い冬にはこれ以上ない御馳走(ごちそう)である。

 将棋界における対局中の出前としても、鍋焼きうどんは昔からスタミナがついて温まる食事として棋士に愛されている。かの加藤一二三(ひふみ)先生の好物の一つでもあり、冬になると寒さを楽しむために頼む棋士が増えるため、季節を感じさせてくれる出前といえるだろう。

 寒い冬では温かな食事への誘惑がひっきりなしに襲ってくるが、うどんとさまざまな具材を楽しみつつ体を温められる鍋焼きうどんもその一員である。自分好みの具材とうどんで一杯いかがだろうか。   (将棋棋士 糸谷哲郎八段)

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