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【河村直哉の時事論】GHQ日本改変の果ての、ハロウィーン

 ちなみにこの3連休の中日であった11月3日の文化の日は、明治天皇の誕生日である明治節だった。これもそのとき変わってしまった。祝日法はこの日を「自由と平和を愛し、文化をすすめる」と位置づけている。「自由と平和」は昭和21年11月3日に日本国憲法が公布されたからだろう。いまや国民に定着した文化の日を否定はしない。しかし列強の外圧に耐えて国の独立を守った明治という元号を含む祝日名のほうが、GHQに骨抜きにされた憲法にちなむ現在のものより、筆者にはよほどよい。

■自立した思考を

 いずれにしてもこのように、令和となった現在においてもなお、GHQの日本改変の影響は残っている。それをまず知ることが必要ではないか。憲法をはじめ、改変はさまざまなところに及ぶ。そして、改変された価値観を戦後も守り続けてきたのは日本なのである。

 たとえば以前から、文化の日を明治の日に改めようとする動きがある。民間団体「明治の日推進協議会」は署名活動を続けている。10月末には明治の日創設に賛同する書名が100万人以上集まったとして、目録を自民党議員連盟に提出した。

 こうした動きに異を唱える声も存在する。いずれも2年前のものだが、引いておこう。

 「(推進協議会の)活動を支えるのは現行憲法に対する拒絶感だ。すなわち憲法は占領軍による『押しつけ』だから、憲法と密接な文化の日も葬り去りたいのではないか。憲法改正による戦後レジームからの脱却を訴えてきた安倍(晋三)首相らの考え方と根っこは同じであろう。明治時代への漠としたノスタルジーや戦前回帰の感覚がそこに連なる」(平成29年11月3日毎日新聞社説「文化の日の改称運動 復古主義と重なる危うさ」)

 朝日新聞はこの年2月11日に「明治150年 歴史に向きあう誠実さ」とする社説を掲載している。当時の稲田朋美防衛相が明治の日についての集会で「(初代天皇である)神武天皇の偉業に立ち戻り、伝統を守りながら改革を進めるのが明治維新の精神」などとあいさつしたとし、こう書いた。

 「文化の日は、憲法公布の日を記念し『自由と平和を愛し、文化をすすめる』として定められた。当時の国会の委員会会議録には、『戦争放棄を宣言した重大な日』と位置づけ、この日を文化の日とする意義を説く委員長の言葉が残されている。こうした経緯を踏まえず、神話の中の天皇を持ち出して『明治の栄光』を訴えるふるまいには、時代錯誤の一言で片づけられない危うさを感じる」

 2月11日は建国記念の日である。この日は、改変された祝日のなかでもGHQがついに認めなかったものであり、戦後も左派などの反対で長く復活しなかった祝日である。いまもなお建国記念の日に反対する風潮は残る。それは、終戦までの日本への反動とGHQが敷いた軌道によって起こった、戦後日本の左傾なのである。

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