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【経済インサイド】専用カプセルや最安値 加熱式たばこに新商品続々

 一方、「グロー・プロ」は専用たばこが従来機と同じ。加熱するヒーター部分にIHコンロと同じ誘導加熱技術を導入したことで、1台で2通りの加熱温度を作り出し、2通りの味わいが楽しめる。

 専用たばこを挿してボタンを1回押すと、1回振動して250度で加熱開始。加熱時間は20秒で従来機の半分で吸い始められる。ボタンを長押ししたままにすると2回振動して280度に設定され、10秒加熱。吸い出しが早いのが「すぐ吸いたい」との欲求を満たしてくれてうれしいところ。加熱温度が上がるとその分、たばこ感は強くなるので、グローは軽いと感じていた人には向いているかも。ただし、280度は250度に比べ喫煙時間は短くなるし、連続使いすると本体が熱くなる点は要注意だ。

 低温加熱式や従来より高温加熱ができるデバイスを投入することで、プルーム・テックや国内で先行するフィリップ・モリス・ジャパン(PMJ)の「アイコス」から顧客を獲得する狙いが見える。

 全くの“新顔”は、インペリアル・タバコ・ジャパンの「PULZE(パルズ)」で、今年5月に福岡限定で発売。10月から一部の大手コンビニチェーンや量販店などで、全国展開を始めた。デバイス(希望小売価格3880円)や専用たばこ「iD(アイディー)・スティック」(1箱20本、460円)は、ともに加熱式としては最安値を打ち出した。

 デバイスに専用たばこを入れると、熱源のピンに刺さり直接加熱する点ではアイコスに似ているが、加熱温度が標準(345度)とエコ(315度)の2通りなのは工夫が見える。ボタンを1回押してライトが点灯する間、もう一度ボタンを押すと1回振動、標準で加熱が始まる。さらに押し続けると2回目の振動が来てエコに切り替わる。加熱時間は20秒と短い。喫煙し始めて数回は「吸えない」感じだが、吸いごたえは標準の方が強く、エコは軽め。フル充電で連続喫煙できる。デバイス内のピンにたばこ葉が焼き付くけれど、喫煙後のイヤな臭いがほとんどない。

 JTは11月1日にプルーム・テック・プラスで新フレーバーを発売、PMジャパンは事実上の分割払い制度を入れるなどサービス向上プランを導入した。加熱式たばこは昨年10月の課税制度改正を皮切りに、令和4年10月まで年に1回、課税方式が段階的に見直され、税率が紙巻きたばこに近くなる。嗜好品であるたばこは銘柄変更が起こりにくいだけに、顧客獲得競争が続きそうだ。(経済本部 日野稚子)

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