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福島の「天敵」ムクドリの大群 ピーク過ぎるも対応苦慮

夕暮れ時、一斉に街路樹から舞い上がるムクドリ=福島市(芹沢伸生撮影)
夕暮れ時、一斉に街路樹から舞い上がるムクドリ=福島市(芹沢伸生撮影)
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 秋深まる夕暮れ時の福島市。福島駅周辺の市街地では、市民の「天敵」とも言えるムクドリの大群と人間との“バトル”がピークを過ぎ、落ち着いた雰囲気を取り戻しつつある。

 福島市の中心部には毎年夏から秋にかけ、ねぐらを求めてムクドリが群れでやってくる。福島市小鳥の森ネイチャーセンターに残る平成22年10月の調査結果では、その数2万5000羽。現在も当時と同じか、それ以上とみる関係者は多い。

 10月のある日の夕方、福島駅近くでムクドリの集団に出くわした。空を埋め尽くす黒い集団の動きは素早く、一瞬で形を変えながら縦横無尽に空を舞った。時には海原を泳ぐクジラのシルエット、あるときは極地の空を覆うオーロラの動きを早送りしたようにも見えた。ずっと見ていても飽きない見事なパフォーマンスだ。

 15分ほど集団飛行した一団は、街路樹に急降下。今度は枝にとまり大音量で鳴き始めた。「キュルキュル…」。窓を閉め切ったマンションの中にいても、はっきりと聞こえてくる。

 ムクドリは猛禽類(もうきんるい)などの天敵から身を守るため、群れで街中に住む「都会派」の留鳥(りゅうちょう)。春に巣作りし繁殖期が終わると群れで行動する。夕方、集団で飛ぶことを「ねぐら入り」と呼ぶ。みんなで天敵がいないか入念に確認し、ねぐらを見極めているのだという。

 しかし、ムクドリの鳴き声と糞(ふん)は、多くの住民にとって耐え難い公害になっている。鳴き声は夜も騒々しく、糞は街路樹の下の歩道や車を白く染める。歩行者は直撃される危険もある。記者は写真取材中、頭の上にポトリとやられた。糞は乾燥すると風に舞う。逆に雨でぬれると、ひどい悪臭を発する。

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