PR

ニュース プレミアム

【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈744〉山本太郎現象の行方

消費税減税研究会設立総会で挨拶するれいわ新選組・山本太郎代表。右は馬淵澄夫衆議院議員=10月30日午後、国会内(春名中撮影)
消費税減税研究会設立総会で挨拶するれいわ新選組・山本太郎代表。右は馬淵澄夫衆議院議員=10月30日午後、国会内(春名中撮影)

 『週刊文春』(11月7日号)のスクープをきっかけに法相を辞任した河井克行さん。河井さん夫妻とは親しくさせていただいているし、月刊『Hanada』でもお世話になっているので、今回のことは残念でならない。胸が痛む。

 そもそも公職選挙法が時代に合わず、ウグイス嬢に1万5000円以上の日当を払うなんていうのは、ま、政界の常識。むろん、だからいいというわけではないが。

 河井さんの捲土(けんど)重来を祈る。

 それにしても『週刊文春』、新閣僚2人のクビを取ったのはさすが。新聞になぜこういうスクープができないのか。

 ただし、菅原一秀前経済産業相の場合も、今週の記事も、読んでスカッとした気分にはならない。後味が良くないのはなぜか。

 山本太郎の顔のどアップが表紙の『ニューズウィーク日本版』(11・5)が完売。大特集「山本太郎現象」は本人のインタビューも含め16ページ。

 なかでも石戸諭さん(ノンフィクションライター)のリポート「山本太郎=ポピュリスト?」はこれまでの「山本太郎現象」分析で、最も納得がいった。

 石戸さんはまず、オランダの政治学者、カス・ミュデらによるポピュリズムの定義を紹介。

 〈ミュデらはポピュリズムをこう定義する。「社会が究極的に『汚れなき人民』対『腐敗したエリート』という敵対する二つの同質的な陣営に分かれると考え、政治とは人民の一般意志の表現であるべきだと論じる、中心の薄弱なイデオロギー」である、と。

 この定義のポイントは「中心の薄弱さ」に着目していることにある。〉

 〈ポピュリズムは「空虚」であるが故に、右派とも左派とも結合する。良く言えば、融通無碍(ゆうずうむげ)であり柔軟であるからこそダイナミズムを生み出し、悪く言えば矛盾を抱え場当たり的になる〉

 問題は、ミュデらも指摘するように、〈「ポピュリズムがしばしば正しい問いを発して誤った答えを出している」ことだ。〉

 で、山本太郎が今後どうなるか、はぜひ石戸リポートを。

  (月刊『Hanada』編集長)

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ