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【エンタメよもやま話】ブルース・リーの場面に反発 「九段線」主張 世界の映画界で物議を醸す中国

 ブルース・リーといえば1940年11月、米サンフランシスコに生まれ、香港で育ち、その後渡米し、世界的なカンフースターとして大活躍。「ドラゴン怒りの鉄拳」(72年)「ドラゴンへの道」(72年)、「燃えよドラゴン」(73年)といった作品は昭和の日本でも大ヒット。「アチョー」という怪鳥音と華麗なヌンチャクさばきで一世を風靡しました。

 そんな父、ブルース・リーについてシャノンさんは7月、彼を演じたマイク・モーの演技の才能は称賛したものの、1960年代後半の米に住むアジア系米国人は、ブラッド・ピットが演じた米白人のクリフ・ブースより懸命に働かねばならなかったと主張。

 そして、父親が漫画チックかつ傲慢(ごうまん)な「大アホ(asshole)」として描かれているとして、タランティーノ監督を公然と非難。「父は白人中心のハリウッドで常に厄介者扱いをされてきましたが、まさにタランティーノの映画でも同じ扱いを受けています。他の多くの人が普通に成し遂げられる目標を達成するため、父は彼らの3倍努力せねばならなかった。なのに、あの描かれ方は恥だ」などと憤慨。「映画館で父の登場場面を笑っていた人々に嫌な思いをさせられました」と偽らざる心境を吐露しました(7月30日付の英紙インディペンド電子版など)。

 中国で10月25日からこの映画を配給するはずだった国内大手の映画製作・配給会社「ボナ・フィルム・グループ(博納影業集団)」と、中国の国家映画局(NFA)に近い情報筋がハリウッド・リポーター誌に明かしたところによると、シャノンさんの訴えを直接聞かされたNFAが公開の無期限保留を決定したといいます。

 しかし、タランティーノ監督は10月9日にモスクワで開いた会見で、シャノンさんの主張に対し「事実をわい曲してはいない。彼はある種、尊大な人物だった」と反論。その根拠として「ブルース・リーの妻リンダさんが書いた伝記で『モハメド・アリを倒せる』との彼の発言を読んだ」と説明し、中国当局の突然の無期限公開保留という措置に「中国の検閲には屈しない」と再編集を拒否する考えを表明する男気を見せたのでした。

■上映わずか1分で中止の騒動も…

 タランティーノ監督の作品は「ジャンゴ 繋がれざる者」(2013年)も中国では4月、上映からわずか1分で中止される騒ぎがあるなどしました。この作品も、今回の「ワンス-」の一件に関しても中国当局は理由について一切明らかにしていませんが「ジャンゴ」の場合は当時、男性器の露出場面や、白人の農場主に黒人奴隷が反旗を翻すといった内容が検閲に引っかかったのではとの憶測が出ました。

(次ページ)実は米中合作の子供向けアニメでも難癖、それも重箱の隅を…

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