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公園の校庭化めぐり神戸市と住民対立 少子化で学校統廃合、課題浮き彫り

小学校の校庭として利用するため整備される公園。すでに一部が柵で囲われている=神戸市兵庫区
小学校の校庭として利用するため整備される公園。すでに一部が柵で囲われている=神戸市兵庫区
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 少子化で平成27年に4校を統合した神戸市立神戸祇園小学校(同市兵庫区)の校庭の広さが児童数に見合っていなかったとして、市が近隣の公園を校庭として拡幅する工事を進めていたところ、公園を利用していた住民から反発の声があがっている。市は代替案として廃校となった小学校の跡地を複合施設として整備する計画を示すものの、具体案は決まっておらず両者の溝は深まるばかりだ。近年は少子化や教員不足などで小学校の統廃合が進むが、同時に課題も浮き彫りとなっている。(木下未希)

■憩いの場奪われる

 「この地域では数少ない公園で、広々として景観も美しく、市民にとって憩いの場だった。高齢者がラジオ体操をするなどにぎわっていたが、柵が設けられてからは人の出入りが少なくなってしまった」

 校庭の拡幅工事のために柵で囲われた公園を前に、公園をよく利用していたという地元の男性(70)は失望を隠さない。

 神戸市は27年、湊川多聞▽平野▽湊山▽荒田小-の市立4小学校を神戸祇園小学校として統合した。文部科学省が定める小学校設置基準では、校庭の広さは児童1人当たり約10平方メートルの確保を目安としている。祇園小の統合当時の児童数約700人に対し校庭は約3千平方メートルで、基準より約4千平方メートル狭いことになるが、市は「教育上支障がない」と判断し、統合に踏み切った。

 しかし統合後、保護者らから「校庭が狭すぎる」「子供たちの運動量を確保できない」などの声が噴出。これを受け、市は30年12月、小学校に隣接する市管理の公園と市道約3千平方メートルを校庭として整備することを決めた。

■「予算の無駄遣い」

 市は令和5年度の整備完了を目指し、今年7月から校庭の拡幅工事を開始。すでに公園の一部は柵で囲われ、9月から限定的に校庭としての使用が始まった。

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