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猛威を振るう豚コレラ最前線、苦悩する養豚農家

 ウイルスは野生イノシシや小動物によって運ばれ、豚コレラ発生6県のほか石川県や富山県、滋賀県など計9県で野生イノシシへの感染が確認されている。その数は約1200例にのぼる。

 このためイノシシへの感染防止を図る経口ワクチンの散布も実施。三重県ではいなべ市の農場周辺でもイノシシの感染が確認されたため、隣接の桑名市や四日市市などでも感染防止の経口ワクチン散布を続けている。

 同県養豚協会の小林政弘会長は「イノシシへの経口ワクチン散布だけでは感染拡大が防げない」と指摘。「豚へのワクチンの直接接種を」と早い段階から要望してきた。鈴木英敬知事も同協会の要望を受け国へワクチン接種の要望を繰り返した。

国の対応は

 だが国の反応は鈍かった。国内で豚コレラワクチンの接種をすれば、国際獣疫事務局(OIE)から「非清浄国」と認定され、輸出が制限されるからだ。また、他の非清浄国から安価な豚肉輸入を迫られる可能性もある。非清浄国は、ユーラシア大陸や東南アジア、中米、南米などに約140カ国以上もある。

 しかし、岐阜県の感染確認から1年後の今年9月5日、埼玉県秩父市の養豚場で感染が確認されると、国はようやく重い腰を上げた。国内で約915万頭が飼育されている中で、東海地方は約67万頭止まりだが、関東は約235万頭。同24日、国は感染防止のためのワクチン接種を開始する方針を示した。

 三重県の鈴木知事は「とりあえず、接種により感染防止をするとした国の態度は評価する」と話した。

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