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筋ジスの19歳女性、分身ロボットで登山の夢果たす

タブレット端末を使ってオリヒメを動かす岩田真帆さん(左)=鳥取県南部町
タブレット端末を使ってオリヒメを動かす岩田真帆さん(左)=鳥取県南部町
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 全身の筋肉が徐々に衰える「メロシン欠損型先天性筋ジストロフィー」という難病により手足を自由に動かせない鳥取県南部町の岩田真帆さん(19)の前には、新たな世界が広がっているという。分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」の存在だ。オリヒメから送られる映像や音声を通じて、離れた場所にいてもその場にいるかのような疑似体験が可能になり、今夏にはオリヒメを使って中国地方最高峰・大山(だいせん)の登山に挑戦した。「オリヒメと出会って前向きになった」と笑顔をみせる。

1000万人に1人の難病

 「真帆ちゃん。昨日は何をしていたの」。机の上に置いてあるオリヒメに話し掛けると、離れた場所にいる岩田さんの声で「ショッピングセンターに行ったよ」と返事が返ってきた。

 8月、オリヒメを開発したオリィ研究所(東京)の正規代理店「コラボレーション・コンサルティング合同会社」(鳥取県米子市)のオフィス。岩田さんは同社の社員とは週1、2回、オリヒメでこうしたやり取りをしている。

 オリヒメは高さ21・5センチ、重さ587グラム。カメラやスピーカーを内蔵していて、インターネットにつながった通信端末を使って遠隔で操作する。顔や腕を上下左右に動かして感情を表現できるのが特徴。岩田さんが暮らすのは隣町だが、まるでその場にいるかのように思えてくる。

 メロシン欠損型先天性筋ジストロフィーは、国内での発症は1千万人に1人といわれている。岩田さんは幼い頃は積み木を積むことができたが、次第に手足を自由に動かせなくなった。

 オリヒメとの出会いは、特別支援学校に通っていた昨年12月。東京で、重度障害者がロボットを操作して接客するカフェが設けられた際、オリヒメを使って見学したことだった。「その場にいないのに様子を見ることができた。不思議な感じがした」と振り返る。

 そして今年5月、オリヒメの体験発表を任されたことをきっかけに、岩田さんはオリヒメを使うようになった。

大山登山に挑戦

 7月、岩田さんはオリヒメを通じて大山登山に挑戦した。小学校の学校行事で大山への登山があったが、そのときは登ることができず麓で待機。同級生から「きれいだった」と感想を聞いたが、「自分にはできない」と諦めていた。

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