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【大人の遠足】福島県西郷村「甲子温泉」 心を癒やす素朴な秘湯

150年の歴史がある大岩風呂。落ち着いた雰囲気に癒やされる=福島県西郷村(芹沢伸生撮影)
150年の歴史がある大岩風呂。落ち着いた雰囲気に癒やされる=福島県西郷村(芹沢伸生撮影)
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 東北自動車道を白河IC(インターチェンジ)で降り、福島県白河市から国道289号を西へ走る。山あいのトンネルを抜け、渓谷に架かる橋の手前を左折し急な坂を下りると、白河藩主・松平定信が愛した甲子(かし)温泉(福島県西郷村)の一軒宿にたどり着いた。

 西郷村から南会津の下郷町まで、国道289号が開通したのは平成20年秋。それまでは白河方面から、車で行ける一番奥が甲子温泉だった。雪深く、国道開通前まで冬場は閉鎖されていた秘湯。国道沿いの案内板には「これより400メートル」の表示とともに「冬季間スタッドレスタイヤ(4WD)が必要」の注意書きがあった。

 古くからある木々に囲まれたたずむ宿は「大黒屋」といい、国道が開通した翌年の6月に本館を新築した。建物は昔の風情を残して造られている。松平定信の別荘「勝花亭」は、江戸時代から残る建物で、村の文化財になっており宿泊もできる。「男性に人気があります。でも、離れなので雪がある11月後半から4月後半までは、営業を休んでいます」と、若女将の草野佳子さんは話す。

宿の名物「大岩風呂」

 宿の名物は150年の歴史を誇る「大岩風呂」。阿武隈川のほとりにあり、湯船には天然の岩盤を利用している。本館から100段ほどの階段を下り川に架かる橋を渡ると、ようやくたどり着く。

 湯船は8角形で縦5メートル、横15メートル。ランプのような薄暗い照明が5つあるだけで、落ち着いた雰囲気に包まれている。流れ込む温泉は44~45度で、ゆっくりと入れる湯加減だ。足元にはゴロゴロとした岩。油断しているとつまずきそうになった。窓から入ってくる川のせせらぎに癒やされる。自然に包まれている感じが心地よく、思わず深呼吸をした。

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