PR

ニュース プレミアム

【外交安保取材】首脳会談27回、安倍首相はプーチン氏の真意をつかめているのか

 その上で、プーチン氏に「(われわれには)平和条約の締結という歴史的使命がある」と呼びかけ、「平和条約を結び、両国国民がもつ無限の可能性を一気に解き放とう」と訴えた。経済協力をてこに、平和条約交渉を進展させる狙いだ。

 念頭にあったのは、昨年のフォーラム全体会合でのやりとりだろう。プーチン氏は前回、多くの聴衆を前に「一切の前提条件抜きに、年末までに平和条約を結ぼう」と安倍首相に突然持ちかけた。

 「一切の前提条件抜き」とは、北方領土問題を先送りして、まず平和条約だけを結ぼうという考えだ。この条件では、平和条約締結後に歯舞(はぼまい)群島と色丹(しこたん)島を日本に引き渡すと明記した1956(昭和31)年の日ソ共同宣言も事実上棚上げされかねない。プーチン氏は同じ場で「日本側が共同宣言の履行を拒否した」とも述べ、宣言の原点に戻る必要があると強調した。

 首相はその場では回答を控えたが、直後にプーチン氏と観戦した国際柔道大会の席で、「領土問題を解決して平和条約を締結する」との日本の立場を改めて伝えた。プーチン氏は「それはよくわかっている」と応じたという。

 これを受け、安倍首相が昨年11月のシンガポールでの首脳会談で逆提案したのが「日ソ共同宣言を基礎とした交渉」だ。両首脳は平和条約締結交渉の加速化で合意した。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ