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【Jリーグ通信】松本の阪野豊史がJ1初ゴール 待望の一発は古巣への痛烈な恩返し

松本のJ1残留に向けた切り札として期待される阪野(左)
松本のJ1残留に向けた切り札として期待される阪野(左)

 サッカーJ1・松本のFW阪野豊史(29)が、8月23日の浦和戦で待望のJ1初ゴールを挙げた。記念の一撃は下部組織にも在籍した古巣への痛烈な恩返しとなる同点弾で、「成長した姿を見せられてよかった」と感無量。J1残留の切り札として今夏にJ2の山形から移籍してきたストライカーは「来年もJ1で戦わないと意味がない」と低空飛行を続ける新天地の救世主に名乗りを上げた。

 歓喜の瞬間は0-1と浦和にリードを許して迎えた後半30分に訪れた。左サイドの高橋からのクロスをペナルティーエリア内で頭で合わせると、クロスバーに当たったボールはゴールラインを越えた。右こぶしを突き上げて喜びを爆発させ、「ああいうところ(ゴール前)に入っていくのが大事。諒(高橋)がいいボールを上げてくれた」と笑みを浮かべた。

 埼玉県出身の阪野は、浦和ユースから明大を経て2013年から2シーズンを浦和で過ごした。しかし、リーグ戦出場は13年の9試合にとどまり、15年以降は出場機会を求めて戦いの場をJ2に移す。15年は栃木、16年は愛媛、17年からは山形でプレーして計47ゴールを挙げ、一回り大きくなってJ1の舞台へ戻ってきた。

 下部組織に在籍し、プロとしてのキャリアもスタートさせた浦和は特別なクラブであり続けていた。それだけに試合後は「いい相手にゴールを決められてよかった。選手として育ててもらい、悔しい思いもたくさんした」。穏やかな口調ながらも胸中に秘めていた熱い思いを打ち明けた。

 浦和には顔なじみの選手たちが多くメンバーに名を連ねていた。ゴールを決めた際に激しく競り合ったのは、かつてのチームメートだった槙野と森脇。「お世話になった先輩もいて、燃える試合だった。サブ組で練習相手になっていたので、浦和のよさや特徴は分かっていた」と冗談交じりに振り返った。

 自身のゴールで息を吹き返した松本は、逆転勝ちを収めて5月26日の名古屋戦以来11試合ぶりの勝ち点3をもぎ取った。平日夜の敵地にもかかわらず駆けつけた大勢のサポーターと喜びを分かち合い、「いいゲームをしながら気持ちよくなれない試合が続いていたけど、それを乗り越えないとこの世界ではやっていけない」と表情を引き締めた。

 松本がJ2降格の危機に直面していることに変わりはない。チームが置かれた苦しい状況は重々承知で、「これから一つでも順位を上げていきたい」と誓う。およそ3カ月ぶりとなる白星で貴重な勝ち点3獲得に貢献した苦労人は、「みんなで団結して戦っていく」とJ1残留争いが激しさを増すシーズン終盤戦を見据えている。(運動部 奥山次郎)

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