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栗林公園でクロマツ倒壊 シロアリの脅威

根元から折れて倒れたクロマツ=7月、高松市(栗林公園観光事務所提供)
根元から折れて倒れたクロマツ=7月、高松市(栗林公園観光事務所提供)
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 年間70万人超が訪れる国の特別名勝「栗林(りつりん)公園」(高松市栗林町)で7月、樹齢約250年のクロマツ(高さ約13メートル)が根元から倒れているのが見つかった。園内には約1400本の松があり、このうち約1千本は職員が枝ぶりを整える「手入れ松」で、残りは自然に任せて育った「自然松」と呼ばれるもの。今回倒れたのは自然松だった。倒れたクロマツは外見上は異常がなかったものの、シロアリの被害に遭ったとみられ、根元付近は腐っていたといい、同園は他の木についても安全対策を急ぐ。

園内巡回では気づかず

 7月22日午前6時ごろ、園内を散歩していた来園者が、歴代高松藩主が愛した数寄屋造りの建物「掬月亭(きくげつてい)」近くにあるクロマツの大木が、園路をふさぐように横倒しになっているのを発見。「木が倒れている」と同園の窓口に届けた。

 前日の21日午後7時に閉園した後、当日午前5時半に開園するまでの間、宿直の職員が3回、園内を巡回していた。だが、クロマツの付近はコースに含まれておらず、倒木には気づかなかった。

 同園によると、クロマツは外見上は異常がなかったものの、幹の内部は空洞化が進行。シロアリの被害に遭ったとみられ、根元付近は腐っていたという。前日に降った雨の影響で、枝葉や幹が水分を含んで重くなり、倒れたとみている。

樹齢300年を超える樹木も

 江戸初期の回遊式大名庭園として知られる同園。約23万坪(約75ヘクタール)の敷地に約3万2千本の樹木が植えられている。フランスのガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で「わざわざ旅行する価値がある」として最高評価の三つ星を獲得。平成30年度には約71万3千人が訪れた四国有数の観光スポットだ。

 倒れたクロマツの幹は直径約80センチもあり、一歩間違えれば来園者の命にかかわる危険性もあった。

 「歴史ある庭園で、中には樹齢300年を超える樹木もある。害虫や風雨にさらされ、傷んでいる木も少なくない」。栗林公園観光事務所の川田一郎・造園課長はこう打ち明ける。

ほかにも倒木の恐れ

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