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【日本語メモ】知らなすぎる「ない」問題

 日本の女子ゴルフ界に新星が誕生しました。20歳の渋野日向子選手が全英女子オープンに初出場で優勝。LPGA(全米女子プロゴルフ協会)メジャー大会では樋口久子さんに次ぎ日本人で42年ぶり2人目の快挙。いわゆる黄金世代と称される若手の1人。このように若い人が活躍するとき、出てくるのが「じゃっかん」です。

(1)A騎手は若干20歳3カ月でGIレースを制した。

 例文の「若干」は同音異義語。「それほど多くはない、不定の数量」(広辞苑)の意味。若いという意味で使うのは「弱冠」です。「弱冠」は古代中国で男子の20歳を「弱」といい、元服して冠をかぶったことに由来する「男子20歳」の異称。校閲部ではなるべく厳密に運用していますが、最近は、20歳前後でも、女性に対しても、「弱冠」を使うケースがあります。抵抗感がある場合は「◯歳の若さで」とも言い換えられます。

(正解例)A騎手は弱冠20歳3カ月でGIレースを制した。

(2)一言文句を言おうと手ぐすねを引いている。

 「手ぐすね引く」は「十分に用意して今か今かと機会を待つ」(広辞苑)こと。「手ぐすねを引く」もよくみかけますが、辞書では「手ぐすね引く」が成句として載っています。ちなみに「手ぐすね」は「手薬煉」と書き、薬煉は弓弦を強くするために塗る松やにと油を練ったもの。「手に薬煉を引く(塗る)」ことから来ています。

(正解例)一言文句を言おうと手ぐすね引いている。

(3)ガソリンの怖さを知らなさすぎる。

 「知らない」の「ない」は助動詞で、この場合「さ」は入りません。同じ誤用に「打てなさすぎる」→「打てなすぎる」、「読まなさすぎる」→「読まなすぎる」があります。形容詞の「ない」がついた複合形容詞には「さ」が入りますので「だらしない」は「だらしなさすぎる」が正解です。

(正解例)ガソリンの怖さを知らなすぎる。

(4)人気にあやかろうと、まさに“狂想曲”の様相だ。

 「きょうそうきょく」は産経ハンドブックでは3通り載ってます。まずコンチェルトの「協奏曲」。例文の「狂想曲」はカプリッチオ。一定の形式を持たない、感興のおもむくまま作られた曲のこと。騒ぎ立てる様を比喩的に表現するときは「狂騒曲」を使います。 

(正解例)人気にあやかろうと、まさに“狂騒曲”の様相だ。

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