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静岡市の名産わさび漬 創業160年の老舗が閉店へ

 4年前までJR静岡駅の駅ビルに出店しており、静岡ならではの土産物として人気を集めていた。そのほか、全国各地の有名百貨店のコーナーやイベントに商品を提供しているため、生産量は決して多くないのに県内外での知名度は抜群だ。

 「野桜のわさび漬」は、保存料や香料を一切使わず酒かすとわずかな調味料で漬け込む伝統的な製法を守っている。ワサビの中でも茎より辛い根の部分を多く使うことで、辛みと香りが強く、市内に数多いわさび漬け専門店の中でも「野桜が一番」というリピーターは絶えない。

 野桜さんは平成12年に父が経営していた同店に入り、22年に頼みの父が倒れてしまったことで6代目として後を継いだ。

 「うちのわさび漬は辛みと香りが特徴なんです。でも最近、根が大きくて辛みが強い理想のワサビがなかなか手に入らない。価格も5年前から3割ほど上昇しました」。そこに10月に予定される消費増税が追い打ちを掛けた。わさび漬けは食料品なので税率8%のままだが、増税に対応するシステム改修は必要で、包装材や送料の値上げが見込まれる。

ブランド継承に期待

 そもそも売り上げがじり貧で、数年前まで1億円を超えていたが昨年は7000万円を割り込んだ。老朽化した工場の設備投資はままならず、今後見込まれる衛生基準の改正などに対応できない可能性もある。これらの理由から野桜さんは「続けたいけれど続けられない。潮時かもしれない」と閉店を決断した。

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