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倉敷美観地区の露天商は無許可 市が40年“放置”

露天商の無許可営業問題が浮上した倉敷美観地区=8月、倉敷市
露天商の無許可営業問題が浮上した倉敷美観地区=8月、倉敷市

 岡山県随一の観光地、倉敷美観地区(倉敷市)のメインストリートでは、露天商が数十年にわたり販売許可をとらないままアクセサリーなどの販売を続けている。倉敷市は長年黙認してきたが、美観地区の外国人観光客が増加し、地価も上昇する中、岡山県警が「公平性を損ない、違法である可能性も高い」として、市や倉敷商工会議所などに呼びかけ対策に乗り出すことを決めた。露天商の無許可販売は過去にも問題視されていたが、ようやく解決に向けた動きが起きようとしている。

既得権?

 風情豊かな、なまこ壁の白壁土蔵が立ち並ぶ倉敷川の沿道。その西側の路上に、布を敷きアクセサリーを並べて売る一団がいた。等間隔にパラソルを立て、日陰に身を置きながら、時折、足を止めて見入る観光客の相手をしている。

 しかし、この道路は倉敷市の市道。倉敷市や警察に問い合わせると、彼らは道路の使用許可を取っていなかった。露天商の男性に無許可営業について問うと「営業して25年以上が経過しており、法律上の既得権がある。問題はない」などと主張。「余計なことを聞くな」と怒りの表情を浮かべた。

 男性によると、昭和50(1975)年ごろから営業を始め、すでに約40年が経過。芸能人が店の手伝いの応援に駆けつけたり、露天商らに手紙を渡したりしたこともあるといい、芸能人と写った記念写真も所有していた。

 彼らに法律上の「既得権」は存在するのか。民法162条第1項では「20年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その所有権を取得する」として、「取得時効」を定めている。

 しかし不動産問題に詳しい、咲くやこの花法律事務所(大阪市)の西川暢春(のぶはる)弁護士は「公道の時効取得については、公共用財産としての形態、機能をまったく喪失したことが必要とされるなど、厳格な要件があり、取得時効は簡単には成立しない」と指摘する。 

議会で追及も…

 露天商たちの無許可販売の妥当性については、過去にも倉敷市議会で追及されている。

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