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【プールサイド】復帰の萩野、1年後の栄冠へ「人間やればできる」

 「今までにない明るさがある」とは指導する平井伯昌コーチ。ともに東洋大で練習を積む女子の今井月(るな、コカ・コーラ)も「練習に対して前向きに楽しんでいる先輩の姿を見て、水泳って楽しまなきゃなって改めて思わせてもらった。前よりも笑顔が増えて、自分も自然と楽しく練習できている」。

 一度は嫌いになりかけた水泳を、いまは「足りないものを全部を楽しみながら、できないものができるようになると思うとわくわくする」と前向きに楽しんでいる。

 それは、開幕まで残り1年を切った東京五輪に向けても同じだ。萩野が得意とする個人メドレーは、7月の世界選手権でライバルの瀬戸大也が200メートルと400メートルの2種目で代表入りを決めた。残る代表枠はいずれも1枠のみ。狭き門にも「1枠うんぬんは考えていない。まずは自分ができる限りの100%をやれば、おのずとその1枠は自分のものになる」と焦燥感は見られない。

 代表選考の場となる20年4月の日本選手権まで、残された時間は多くないが、一度立ち止まることを選んだ自分の決断は間違っていなかったと言い切る。

 「休むという選択はもしかしたら最短の道じゃないかもしれないが、僕の中ではそれがあったからと思えている。いろんな声があるかもしれないけど、やっぱり、自分が一番できると信じてやっていきたいと思う」

 思い返せば、男子400メートル個人メドレーで金メダルを獲得した16年リオデジャネイロ五輪前年も、右肘の骨折で約5カ月のブランクがあった。「人間、なんでもやればできるんじゃないかな」。冗談交じりに話す言葉の端々に、金メダリストとしての自負が見えた。

 次は9月の茨城国体が勝負の場となる。エントリー予定の200メートル個人メドレーは1分59秒23、100メートル背泳ぎでは54秒03のインターC記録突破を目標にとらえる。「まだまだ技術的な課題がある。ここからが本当の強化」と萩野。急ピッチで体を仕上げていく。(運動部 川峯千尋)

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