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羞恥心吹っ切る女優魂 黒木香演じて注目の森田望智 配信作品「全裸監督」で熱演

有料配信ドラマ「全裸監督」での熱演などで注目される女優の森田望智(石井健撮影)
有料配信ドラマ「全裸監督」での熱演などで注目される女優の森田望智(石井健撮影)

 新進の女優、森田望智(みさと)(22)が忙しい。放送中のドラマ「Iターン」(テレビ東京)ではムロツヨシ、古田新太らに混じり、有料映像配信サービス、ネットフリックスの「全裸監督」では山田孝之や玉山鉄二ら個性派の俳優たちを相手に、堂々と渡り合う芝居を見せている。 (文化部 石井健)

体当たり

 森田は平成23年のテレビCMを皮切りに、映画やテレビドラマを中心に活動。所属事務所には土屋太鳳(たお)や黒島結菜(ゆいな)らがおり、彼女らに続く令和の注目女優なのだ。

 8日から配信が始まった「全裸監督」では、文字通り体当たりの熱演で、話題になることは間違いない。

 同作は、安藤サクラ主演映画「百円の恋」などの武正晴監督が、ネットフリックスが世界に配信する日本オリジナル作品として撮った全8話からなるドラマ。

 山田孝之がAV(アダルトビデオ)業界の風雲児と呼ばれた村西とおる監督を演じ、バブル経済を背景とした昭和の終わりから平成の初めにかけての熱狂的な時代の空気を活写。森田は、村西と運命的な出会いを果たす女子大生の恵美を演じる。抑圧的な母親のもとで育った恵美は、やがて女優、黒木香として自我に目覚める。

百も承知

 黒木役は、オーディションで勝ち取った。

 「山田さんが主演の武監督作品。そのヒロインという大きな役を選ぶのに、オーディションが行われること自体が非常に貴重な機会だと思いました」と森田は振り返る。

 「百円の恋」は大好きな映画だった。また、武監督による映画講座に参加したこともあり、1の質問に10の回答をくれる熱心な姿勢が強く印象に残っていた。

 「映画が好きだという思いが、こんなあふれている方とは、それまでお会いしたことがありませんでした。ぜひ、もう一度お会いしたい」。あこがれの監督だったのだ。

 だから、これが大胆な物語の大胆な役であることは百も承知でオーディションに挑んだ。黒木といえば当時、テレビでもその脇の毛をさらし、強烈な存在は茶の間にも浸透した。森田は、毛を描いてオーディションに臨んだ。

 武監督は、「この作品で、僕も“僕の黒木香”に出会いたかった。そこに現れたのが森田さんだった。この作品から、新しいスターが生まれます」と森田の意欲をたたえる。

女優魂

 取材場所に現れた森田は、よく笑うが、やや控えめで、おっとりとした印象を与える女性だった。ドラマの終盤では、まさに黒木そのものといった強烈な存在感を示す。同じ女性なのだろうかと驚かされる。まさに女優は化ける。

 さすがに、恵美が村西監督により女優に開眼するAVの撮影場面は、ためらわれたという。「インフルエンザにかかって、撮影を休めたらいい」と願ったり、「私が映画やお芝居を好きなように、村西監督たちはAVが好きだった、と考えれば、私と彼らはある意味一緒なのでは」と言い聞かせたり、葛藤が続いた。

 撮影当日。リハーサルで、武監督が自ら演技の見本を森田に示した。体を動かし、声を上げた。それを見て「私は、どうして恥ずかしがっていたのか」と吹っ切れた。女優魂に火がついたわけだ。武監督によれば撮影は「10時間にもおよんだ」が、森田はへこたれなかったという。

 武監督が見込んだ通り、森田はまさに武監督にとっての黒木になった。新しいスターの誕生だ。

 ネットフリックスは、米国に本社がある世界最大級のオンラインストリーミングサービス提供企業。また、同社が提供するサービス名。世界190カ国以上で展開し、有料会員は1億5100万人を擁する。

 「全裸監督」は日本で作ったオリジナルの作品で、8日から世界に向けて配信されている。日本におけるオリジナル実写作品の制作責任者である坂本和隆ディレクターは、同作を「反英雄というジャンルに属する作品で、普遍的な作品として仕上がった」と語る。

 武監督は「お金も時間もじっくりとかけさせてくれ、良いキャスト、良いスタッフをそろえてくれた。ネットフリックスでの仕事は、ふだんからは考えられない好条件だった」と同社との仕事について感想を述べた。

もりた・みさと 平成8年、神奈川県生まれ。23年、テレビCMで女優としての活動を始める。映画は「世界でいちばん長い写真」(30年)、「一週間フレンズ」(29年)など。ドラマは「賭ケグルイ」(30年)、「パパ活」(29年)など。フィギュアスケートとクラシックバレエが特技。

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