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自作毛バリでテンカラ釣りに挑戦 憧れのイワナを狙う 新潟・守門川

 渓流の水は澄んで冷たく、深さは20センチ程度だが、意外と流れが強い。ぬれた岩の上を歩いても滑らないよう、靴底にフェルトが取り付けられた鮎足袋のおかげで無事に対岸へたどりつくことができた。

 素人向けの短めの釣り竿(3・3メートル)に、目立つオレンジ色のラインを付け、原さんからいただいた毛バリを結びつけた。

 「あの岩の下のたるみに投げてみろ」。富部さんが指差した方向に竿を振る。岩のあたりに毛バリが落ちたが、ラインが弛んでフニャフニャになってしまった。本当は少し張っていた方が、魚がかかったときの「アタリ」が取りやすいという。

 しかし、2投目。またしてもフニャフニャになったラインの先が水中でググッと伸びて見えた。竿をピシャッと上げると、手応えがあった。渓流の魚は引きが強いとは聞いていたが、これほどまでとは。右へ左へと逃げ回り、さらに身をよじらせて斜め下に潜り込む。何度か水面まで引き上げて空気を吸わせると、徐々に弱り、手元にたぐり寄せることができた。

 「ヤマメだ」

 師匠が言った。全長20センチ程度だろうか。銀色の魚体をよく見ると、脇腹がうっすらと赤紫に染まっていて、その上に木の葉のような形をした漆黒の刻印が押されていた。ヤマメ特有の斑紋(はんもん)模様だ。あまりの美しさにため息が出た。

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