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【松本真由美の環境・エネルギーDiary】FIT制度の抜本見直し IEAの論客が日本へ提言語る

日本への提言

 フランクル氏は、日本に向けて以下のような提言をしました。

 (1)競争を促し、FIT制度から入札制度へ完全移行する(小規模事業は除く)

 (2)洋上風力、バイオマス、地熱を含め、多様な再エネ導入を目指す

 (3)調整責任を再エネにも負わせ、需給調整市場への参入を再エネにも認める(日本では2021年度に需給調整市場が開設され、調整力の取引が始まる予定)

 (4)再エネを電力システムに統合するため、総合的な計画を実施し、システムの即応性に関する情報を提供する

 (5)分散型エネルギーや自家消費、分散型調整力を促進する

 (6)料金や税の観点を含め、一貫したセクターカップリング(電気、熱、交通の3セクター間でのエネルギー融通)を前もって計画する

 前出の小委員会では、FIT制度の抜本見直しに向け、電源別に業界団体のヒアリングを行い、FIP制度への移行可能性について議論しているところです。

 また、再エネの電力市場への統合に向け、再エネ発電事業者がインバランスリスクを負っていないことも論点です。FIT電源のインバランス特例措置が廃止された場合、再エネ発電事業者がそれぞれ発電量を予測し、インバランスリスクを負うことになります。国としても、再エネ発電事業者が市場競争原理を取り入れることにより、事業の自立性と競争力向上を図ることができるよう、事業環境を整備することが求められます。

まつもと・まゆみ 東京大教養学部客員准教授(環境エネルギー科学特別部門)。上智大学在学中からテレビ朝日のニュース番組に出演。NHK-BS1ワールドニュースキャスターなどを務める。環境コミュニケーション、環境とエネルギーの視点から持続可能な社会のあり方を研究する傍ら、シンポジウムのコーディネーターや講演、執筆活動などを行っている。NPO法人国際環境経済研究所(IEEI)理事。

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