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【アメリカを読む】元特別検察官から「爆弾発言」引き出せず トランプ氏弾劾に国民の関心今一つ

 米キニピアック大が7月30日に発表した世論調査結果によると、議会が大統領解任に向けた弾劾手続きに入るべきかどうかについて、「そうは思わない」が60%で、「そう思う」の32%を上回った。

 民主党の意気込みとは裏腹に、米国民の疑惑への関心も今ひとつだったようだ。ロイター通信が調査会社ニールセンの集計として報じたところによると、全米で中継映像を見たのは約1290万人。

 トランプ氏を批判したコミー前連邦捜査局(FBI)長官の議会証言や、性的暴行を受けたと女性が告発したカバノー連邦最高裁判事に関する指名承認の公聴会など、トランプ政権下で注目を集めた他の議会証言の視聴者数を下回る結果だった。

トランプ氏は勝利宣言

 「わが国、共和党、そして私にとって非常に素晴らしい日だ」と勝利宣言したトランプ氏は「捜査は魔女狩りだ」と繰り返し、「民主党は大敗した。同党にとっては悲惨な日となった」と揶揄(やゆ)してみせた。

 民主党内では急進左派を中心にトランプ氏の弾劾手続きを進めるべきだとの強硬論が根強く、米CNNテレビ(8月2日付電子版)によると、下院の同党議員235人のうち少なくとも118人が賛成したという。

 ただ、手続きに入れば下院を奪還した昨年の中間選挙で取り戻した中間穏健層の支持を失いかねない。そもそも大統領の罷免は、共和党が多数派を占める上院で3分の2以上の賛成が必要で、実現は事実上、不可能だ。

 ナドラー下院司法委員長(民主党)は、CNNテレビで「個人的にはトランプ氏は弾劾に値すると思う」としながらも、「問題は十分な証拠を国民に示せるかどうかだ」と述べ、弾劾手続きには慎重な姿勢を示している。

 民主党指導部は捜査情報などの開示を裁判所に訴え、疑惑の解明を続ける方針だが、政権側が拒否して法廷闘争になる可能性が高いとみられる。米誌ワシントン・エグザミナー(電子版)によると、弾劾に否定的なペロシ下院議長は、来年の大統領選の日程などが立て込んでくるまで党内を押さえ込み、弾劾手続きが事実上時間切れとなるのを狙っているようだ。

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