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ドラッグストア、岐阜で大増殖の理由

 また、石川県に本社を置く「クスリのアオキHD」も中部地方の出店を強め、岐阜で54店を展開。北陸勢2社が近隣の岐阜に出店攻勢をかけた格好だ。

「新業態として受け入れられた」

 両社に共通する戦略は大きく2つ。食品を冷蔵・冷凍から野菜・精肉の生鮮品まで広げた商品構成と、店舗の売り場面積を300坪(900平方メートル台)に抑えたことだ。

 生鮮を扱うドラッグストアは珍しい。野菜や精肉の品ぞろえに加え、一カ所で買い物が済ませられる利便性で集客につなげる。

 一方の店舗面積。1千平方メートル未満にすれば、大規模小売店舗立地法による都道府県への届け出が必要なく、手続きが簡素化できる。ゲンキーでは新規店の売り場面積は999平方メートルで、店舗デザインを「右から入るか左から入るかの2パターン」(藤永社長)に集約し、設計費などコストを抑えた。これでスピード出店を実現した。

 北陸勢の岐阜進出について、名古屋学院大の江口忍教授(地域経済)は「ドラッグストアで生鮮食品を扱うことはこれまで考えられなかった。だが、品質はスーパーに劣らず、新しい業態として消費者に受け入れられた」と分析する。

スーパーとPB商品も

 岐阜県ではこのほか、九州地盤のコスモス薬品も11店を出し、存在感を強める。売り場面積を1500~2千平方メートルと広く設けて商圏を広く構えたうえで、冷蔵・冷凍食品や食料雑貨に力を注ぐ。

 こうした動きに地元の東海勢も対抗。V・ドラッグは、バローHD傘下スーパーやホームセンターとの自主企画(PB)商品を充実し、昨年12月には岐阜市内に傘下スポーツクラブとの併設店を設け、調剤機能の拡充も図っている。

 スギ薬局を展開するスギHD(愛知県)は、10店に1店を地域の中核店とし、調剤に加え血圧測定器などを備え、地域医療への貢献をアピールする。

 業界7位のココカラファインとの経営統合をめぐり、5位のマツモトキヨシHDと6位のスギHDが争奪戦を繰り広げるなど、大型再編の動きが高まるドラッグストア業界。出店競争の縮図として岐阜に注目が集まっている。

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