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【関西の夏】(7)清く正しく美しく 再生した須磨海水浴場

近年の須磨海水浴場はにぎわいを取り戻しつつある=平成29年7月16日、神戸市須磨区(本社ヘリから、奥清博撮影)
近年の須磨海水浴場はにぎわいを取り戻しつつある=平成29年7月16日、神戸市須磨区(本社ヘリから、奥清博撮影)
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 かつて「東の湘南、西の須磨」とも称された関西を代表する人気ビーチ、須磨海水浴場(神戸市須磨区)が今夏もにぎわっている。一時期はマナー悪化や薬物汚染などもあって人気に陰りを見せていたが、ここ数年は盛り返してきた。「子供たちが安心して遊べる空間へ」。地元関係者が一丸となって健全化へ大きくかじを切ったことが背景にある。(木下未希)

マナー悪化

 古来、美しい砂浜で知られてきた須磨海岸は、昭和に入ると関西屈指の海水浴場となった。阪神間では最大で駅に近く利便性も高いことから、平成14(2002)年には約138万人が訪れた。

 しかし、娯楽の多様化を背景に海水浴人気は全国的に低迷した。日本生産性本部の「レジャー白書」によると、平成7年まで3千万人以上だった海水浴客は29年に660万人まで減少。神戸市によると、須磨海水浴場も14年をピークに減り続け、23年には約53万人にまで落ち込んだ。

 追い打ちをかけたのが海水浴客のマナー悪化だ。大音量で音楽を流したり、深夜に浜辺で花火を打ち上げたりする若者が目立ち始めた。地元住民からは「うるさくて眠れない」などの苦情が多数寄せられ、家族連れの足も遠のいていった。

 22年には「海の家」に出入りしていた大学生らが違法薬物を所持していたなどとして相次ぎ逮捕される事件も発生。マイナスイメージに拍車がかかった。

強気の規制

 家族連れも行きたくなる安心・安全な海水浴場を目指そうと、神戸市は健全化対策に乗り出した。20年、「須磨海岸を守り育てる条例」を制定し、騒音や打ち上げ花火などの迷惑行為を禁止。薬物事件が発覚した翌年の23年には条例を一部改正し、全国で初めて入れ墨の露出を禁じた。

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