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【原発最前線】デブリ撤去か、現場保存か 福島第1原発廃炉に課題

福島第1原発2号機の原子炉格納容器内調査でデブリとみられる堆積物に触れるロボット=2月13日(東京電力提供)
福島第1原発2号機の原子炉格納容器内調査でデブリとみられる堆積物に触れるロボット=2月13日(東京電力提供)

 デブリ(溶融核燃料)の撤去か、現場保存か-。東京電力福島第1原発で準備が進められているデブリの取り出しをめぐり、平成23年3月に発生した事故の現場が「荒らされる」懸念が改めて浮上している。事故がどのように進行したのかといった細部は今も未解明。デブリが飛散している原子炉格納容器内は、調査分析を進めるのに不可欠な“物証”の宝庫だからだ。原子力規制委員会は、廃炉を進める資源エネルギー庁との調整に乗り出す。(社会部編集委員 鵜野光博)

現場荒らされては…

 「福島第1原発の廃炉は、規制委にとっては現場検証の意味も持っている。廃炉作業という名の下に、私たちの知らないところで現場が荒らされては困る」

 7月31日、規制委の更田豊志委員長は定例会合の最後にデブリへのアプローチが進んでいる第1原発の現状に触れ、懸念を表明した。そして事務局の原子力規制庁に、資源エネルギー庁と作業の優先順位について議論する場を設け、東電への指示の一本化を目指すこと、規制委として事故分析の体制などを検討することを指示した。

 現場保存が重要なテーマになった背景には、デブリ取り出しが現実味を帯びてきたことがある。第1原発では今年2月、2号機の格納容器内で調査機器がデブリに初めて接触し、つまんで動かせるかなどの確認を行った。今後は1、2号機でデブリを少量持ち帰り、2号機での本格取り出しへと移行する見通しだ。

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